金先物取引

わかれば簡単! 金先物取引の仕組み

2016年05月13日

はじめての金投資シリーズ

取引単位は1枚1kg、価格は1gあたりで表示される

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金先物取引を始めるなら、実際どのように取引が行われているのかを知っておく必要があります。まず、取引が行われているのは、商品先物取引法に基づき、経済産業省と農林水産省の許可を受けた「東京商品取引所(TOCOM)」です。投資家が出した売買注文は、商品先物取引業者を経由してそこにつながれます。そしてTOCOMに集まった全国からの売買注文のなかで、同じ銘柄・限月の買い注文の価格と売り注文の価格のマッチングが行われて売買が成立します。

この仕組みは、投資家の注文を証券会社を通して証券取引所に集め、売買を成立させる株取引と同じですね。

売買注文をマッチングさせるためには、注文の単位などがバラバラでは困ってしまいます。そこで商品先物取引では、取引単位を「枚」と呼び、商品ごとにその量が決められています。

TOCOMに上場されている金は純度99.99%以上の金地金を対象とした取引で、標準取引の1枚の単位は1kg、呼値(価格の表示)は「1gあたりいくら」と表示され、値動きは1円刻みです。呼値(1g)に対する取引単位(1枚)の倍率は1000倍です。

例えば、金先物価格が1g=4000円とすると、1枚(1kg)の取引額は400万円になります(1gあたりの価格4000円×1000倍)。なお、この標準取引のほか、その10分の1の1枚100gで取引できる「金ミニ取引」や「東京ゴールドスポット100」もあります。

●東京金(標準取引)の取引概要(2016年5月13日現在)
取引単位:1枚=1kg
呼値とその単価:1g/1円
倍率:1000倍
取引時間:09:00~15:15(日中立会)
16:30~翌4:00(夜間立会)

また、1日の取引開始から終了までの取引時間を「ザラバ」といい、注文が入ってきた順に取引を成立させます。これを「ザラバ方式」といい、株取引でも同じ方式が採用されています。

取引のメインは納会日が一番遠い「先限」

商品先物取引は、商品ごとに取引の期限が決められている点が株取引との大きな違いです。

取引期限が到来する月を「限月(げんげつ)」といい、銘柄ごとに複数の限月が設定されています。建て玉は、限月の取引最終日(納会日)までに決済するのが基本です。

東京金は、表のように常に6つの限月が上場されています。納会日が一番近いものを「当限(とうぎり)」(表では「2016/06」を指す)、一番遠いものを「先限(さきぎり)」(表では「2017/04」を指す)といいます。どの限月でも取引できますが、一般に個人投資家は最も出来高が多い「先限」で取引します。活発に取引されているため、約定しやすいというメリットがあります。

下の東京金の相場表でも、納会日が一番遠い先限「2017/04」は6つの限月のうち最も出来高が多くなっていますよね。

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東京金の最大レバレッジは約29倍!

商品先物取引は、株の信用取引やFXと同じように証拠金取引制度を採用しているため、少額の資金を担保(証拠金)に大きな金額が取引できます。

この証拠金のことを「委託者証拠金」といい、TOCOMの子会社の㈱日本商品清算機構が各銘柄ごとに決めています。

東京金(標準取引、以下同様)の委託者証拠金は、1枚あたり9万6000円です(2016年4月18~28日)。ただし、第一商品では投資家保護の観点から委託者証拠金の約1.5倍に相当する必要証拠金を独自に定めており、その額は14万4000円としています(同期間)。

仮に東京金の価格が1gあたり4300円とします。このとき、ぎりぎりの14万4000円を預けて1枚取引したとすると、レバレッジは下記のように約29倍になります。

1枚の代金(1gあたり4300円×1000g)÷預託証拠金14万4000円=29.8倍

14万4000円の投資で10万円の利益!?

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金先物取引は、金現物取引よりも高い資金効率が魅力ですが、どの程度高いのかを見てみましょう。

仮に1g=4000円で1kg(1枚)を、金現物取引と金先物取引でそれぞれ購入し、その後、4100円(差益100円)で売ったとします(売買手数料、消費税、利益に対する税金等は考慮しません)。投資額は、金現物取引が400万円、金先物取引は証拠金の14万4000円とします。

この場合の利益はどちらも10万円ですが、投資利益率は図のように金現物取引が2.5%なのに対し、金先物取引はなんと69.4%。金先物取引がいかにハイリターンを狙える商品かがお分かりいただけるでしょう。

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金の先物相場は、1日50円以上動くこともザラです。金先物取引では、買った(売った)価格から50円動くと、1枚あたり5万円の評価損益が発生するため、スイングトレード(数日~1週間程度の取引)はもちろん、デイトレードでも十分、差益が狙えます。

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自己資金(証拠金)に余裕を持たせて取引を始めよう

もちろん、価格が予想とは逆に動くと損失が発生します。

先のケースで、100円値下がりして3900円で売った場合はどちらも10万円の損失になります。金先物取引の場合、元手の14万4000円のうち10万円を失うわけですからダメージは大きいですね。

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また、ここで注意したいのは建て玉(保有ポジション)の評価損が一定以上膨らむと、不足金(追加の証拠金)が発生することです。必ずしも最大レバレッジで取引する必要はありません。取引する数量やレバレッジを十分に検討し、証拠金(口座に預ける資金)に余裕を持たせて取引を始めることが大切です。

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