米大統領選イヤーは○○に… ~米大統領選のアノマリー~

2016年09月23日

米大統領選挙と株・為替のアノマリー

11月8日の投票日に向け、いよいよ大詰めを迎えた米大統領選。その結果は世界の金融市場に大きな影響を及ぼします。そこで今回は巷で話題となっている米大統領選のアノマリーについて。

アノマリーとは、明確な根拠はないものの、よく当たるといわれる経験則のこと。米大統領選挙に関しては、以下のようなアノマリーがよく言われています。

◆大統領選挙前年は株高

◆大統領選挙の年とその翌年は米ドルが強い

◆大統領が任期満了で交代する年の株価は下がる

◆民主党政権の方が株価は上がる

大統領選挙の前年は株高

昔から大統領選挙の前の年には、現職の大統領が支持率を意識した政策を出すことが多いため、株価は中間選挙の年から大統領選挙に向けて上昇していく傾向があると言われています。これは非常に有名なアノマリーなのですが、実際にはどうなのでしょうか?過去データから検証してみました。

下のグラフは、大統領選挙の4年サイクルを、「選挙の前年」、「大統領選挙の年」、「選挙の翌年」、「中間選挙の年」と4つに分け、各年のS&P500の推移を平均化したものです。

1928年以降、計22回の大統領選挙にて検証しましたが、これを見る限りでは「選挙の前年」は他の年の平均に比べ約倍近く上昇しており、まさにアノマリー通りの結果と言えそうです。

ただ、大統領選挙の前年にあたる昨年(2015年)のS&P500の騰落率は-0.7%。残念ながら昨年はアノマリー通りに動いたとは言えないようです。

米大統領選挙の年とその翌年は米ドルが強い

次に同じように大統領任期のサイクルと米ドル相場について検証してみます。

1984年以降のドル・円相場で検証してみると、下表のように「大統領選挙の年」は、過去ドル高傾向だったのが6回、ドル安傾向が2回でした。2008年はリーマン・ショックのあった年なので例外的と見ることもできます。「大統領選挙の翌年」も同じくドル高6回、ドル安2回。ここ最近5回はすべてドル高傾向です。
反対に「中間選挙」と「大統領選の前年」は共にドル高2回、ドル安6回ときれいに真逆の結果となっており、これだけ見ると、アノマリー通り「大統領選挙の年とその翌年は米ドルが強い」と言えそうです。


さて、株、為替と来れば次は金。1984年以降のドル建ての金価格のデータで同じように検証してみました。結論から言うと大統領選挙の4年サイクルとの間に傾向性は見当たらず、金の場合、残念ながらアノマリーと言えるようなものはなさそうです。

大統領が任期満了で交代する年は株価が下がる

さて、次のアノマリーですが、「大統領が任期満了で交代する年は株価が下がる」というもの。
1928年以降のS&P500の年間騰落率は平均で7.4%。過去90年近く米国株は概ね右肩上がりで上昇していることになります。これに対して、大統領が任期満了で交代する年だけの平均はなんとマイナス4.0%。確かにパフォーマンスの悪さが目立ちます。この数字ならアノマリーになるのも頷けますね。そういわれて見れば、2000年のITバブル崩壊時も2008年のリーマン・ショック時も、大統領が2期目で任期が満了となる年でした。

今年2016年は、現職のオバマ大統領が任期満了となるまさにその年。とくに今回の選挙は、過激な発言で人気を集めたトランプ氏が大統領候補になるなど、例年に比べ何かが起こりそうな気がします。

さて最後に紹介するのは「民主党政権の方が株価は上がる」というアノマリー。

1927年以降の大統領在任中のS&P500の平均年リターンを見ると、民主党政権下では平均プラス11.6%、共和党政権下では平均プラス6.8%と、たしかに民主党政権の方が株価は上がっています。

ただし、新政策の施行のタイムラグを考慮して1年ずらして騰落率を計算すると、共和党の方が大きく上昇しており、このアノマリーにはあまりとらわれないほうがいいかもしれません。

アノマリーからは、米株安、円安、ドル高

さて、2016年の米大統領選挙は、民主党ヒラリー・クリントン氏と共和党ドナルド・トランプ氏の一騎打ちの状況になっています。9月初旬時点では、クリントン氏が支持率で数ポイント上回っている模様ですが、先日のイギリスの国民投票の結果を見ても、選挙はフタを開けてみるまではわかりません。特に政治経験がないトランプ氏が勝利したら、どうなってしまうのでしょうか。予想外の結果に金融市場が大混乱することは想像に難くありません。

まあどちらが勝利するにしろ、今回紹介したアノマリーからは、今年は米国株が下がり、来年末まで円安・ドル高トレンドが続く、といったことが言えそうです。もちろんアノマリーですから理論的な裏付けなどありません。信じるか信じないかは本人次第です。

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