金先物取引

2016年 金先物取引でのダイナミック運用

2017年02月6日

2016年の金相場を振り返る

投資商品の中でも、「金」は値動きが比較的穏やかで初心者向きと言われますが、実際どうなのでしょうか?2016年の金相場を振り返りながら、売買チャンスがどれほどあったのか検証してみましょう。

2016年の金相場は1~3月にかけて大きく上昇しました(チャート①)。世界経済の先行き不安や供給過剰感による原油相場の低迷によって、投資家のリスク回避の動きが強まったことや、米国の追加利上げに慎重な姿勢が示されたことが主な要因です。金利上昇の期待感の後退は、金利を生まない金にとってはプラス材料となります。

上昇の起点となった1月の安値は1月15日の4,046円。そこから3月7日の4,622円まで2カ月かけて576円上昇したわけですが、終わってみれば、これが2016年の年間最安値と最高値。残りの9カ月はこのレンジ内での推移となりました。

さて3月以降は、急激な円高を背景に、国内金相場は下げに転じます(チャート②)。6月23日には英国のEU離脱(ブレグジット)決定を受け、世界的なリスク回避の動きが強まり、NY金相場が急騰したものの、同時に円相場も急騰(一時1ドル=100円割れ)、結果として国内金相場は4,155円まで急落しました。

ただその後は、ブレグジット・リスクによる世界経済の先行き不透明感が根強く、安全資産の金に投資資金が流入し、国内金相場も遅ればせながら反転上昇しました(チャート③)。しかし、7月下旬以降は米株価の史上最高値更新や米国の長期金利上昇、利上げ観測などが売り材料となり、再び弱気相場に(チャート④)。

その後、円安によって国内金相場は持ち直すものの、トランプ候補が大統領選で勝利すると、経済政策に対する期待感から米株価が急騰、米長期金利上昇に伴うドル高も影響し、NY相場が急落。それを受けて11月14日には一時、4,170円の安値をつけました。ただ、大納会30日の国内金相場は、年末に伴う持ち高調整の買い戻しが膨らみ、4,338円まで値を戻し一年を終えました(チャート⑤)。

先にも述べましたが2016年は1~3月で年間の高値、安値を付けてしまったという特殊な年で、年間の変動率は14.1%。株やその他の商品と比べても変動は小さく、過去の金相場と比較しても、上場来で3番目に変動率が低い年でした。

収益チャンスはどのくらい?

先物取引では上昇・下落の両局面で利益を狙うことができます。この特性をうまく利用すれば、2016年のように変動の少ない年でも収益チャンスを広げることが可能です。では先物取引ならどの程度の収益チャンスがあったのか検証してみましょう。

とその前に、これから行うシミュレーションでは、「底で買い、天井で決済(転売)」あるいは「天井で売り、底で決済(買戻し)」という、神懸かり的な取引を行っています。実際にはこんなミラクルなことはほとんど不可能で、非現実的なのですが、利益チャンスを広げるということを実感してもらうため、あえて極端なシミュレーションを行っています。

さて、相場の天底は人によって様々な見方ができますが、ここでは先のチャートの①~⑤で利益を得ることができたとして、取引数量10kg(10枚)でシミュレーションします(手数料や税金は考慮していません)。

1. 1月15日に4,046円で買い、3月7日に4,622円で決済

差益562円×10枚×1,000倍=576万円の利益

2. 3月7日に4,622円で売り、6月24日に4,155円で決済

差益467円×10枚×1,000倍=467万円の利益

3. 6月24日に4,155円で買い、7月20日に4,523円で決済

差益368円×10枚☓1,000倍=368万円の利益

4. 7月20日に4,523円で売り、10月11日に4,111円で決済

差益412円×10枚☓1,000倍=412万円の利益

5. 10月11日に4,111円で買い、12月30日に4,338円で決済

差益227円×10枚☓1,000倍=227万円の利益

利益合計は2,050万円。

年初の金10kgの取引代金は約4,046万円ですから、この金額を運用資金とみなせば年率50%のリターンになります。仮にこの半分の値幅しか取れなくても利益は1,025万円(年率25%)。この年の変動幅が14.1%ですから、価格の下落局面も利益にできることで、収益チャンスがいかに広がるか、お分かりいただけると思います。

レバレッジをかければさらに大きな利益も、ただしリスク管理が非常に重要

ところで「いくら値動きの小さい金とは言え、先物取引で最高にうまくいって年率50%って少ない?」と思われた方、いませんか?

実は、先物取引には、「少額の元手を担保に大きな金額を取引できる」というメリットがありますが、先のシミュレーションではこのメリットをまったく活かしていません。

先ほどは運用資金を金10kgの代金=4,046万円で計算しましたが、実際の先物取引では153万円あれば金10kgの取引が開始できるのです(2017年1月19日現在、第一商品の必要証拠金)。仮に153万円の運用資金で取引したとすると、153万円で2,050万円の利益ですから、年率1,340%というとんでもない数字となります。

ただし、いいことばかりではありません。ハイリターンを狙えば狙うほど、取引がハイリスクになるということを決して忘れないでください。

先物取引で預ける資金は、取引の担保金ですから、相場が思惑とは反対に動いて計算上の損失がある一定以上を超えると、担保不足を補うために追加の資金が必要となります。当然ですが、同じ金10kgの取引の場合、少ない運用資金での取引の方がこの追加資金が発生する頻度が上がります。また、運用資金を超えてしまうような損失を被る確率も上がることになります。

反対に最初のシミュレーションであげた運用資金4,046万円での取引はリターンだけ見れば劣っているように見えますが、追加資金や資金ショートの可能性はほとんどない取引と言うことができます。

最低の必要証拠金でハイリターンを狙うのか、はたまた現物取引に極力近い取引をするのか、またはその中間をとるのか。取引の仕方に正解は有りませんが、いずれにしろ先物取引を行う場合はリスクをしっかり管理することが大切です。例えば、「運用資金が500万円の場合、運用資金の10%、50万円の損失が出たら損切りする」といったように、自分のリスク許容度に合わせて損失を想定の範囲内に抑えるルールを事前に決めておくといいでしょう。価格予想が外れることはプロでもよくあること。そんな時は損失を小さく抑えて再チャレンジするのが得策。このように自分でリスクを管理すれば、効率よくハイリターンを狙うことができます。

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