早わかり!
金先物取引の確定申告

2017年02月27日

申告分離課税方式で、税率は一律20.315%

金先物取引で発生した利益は、他の所得と区分して税額を計算する申告分離課税の「雑所得」とされ、税率は一律20.315%(所得税15%+住民税5%+復興特別所得税0.315%)です。

毎年1月1日から12月31日までに決済によって確定した利益と損失をすべて合算し、利益が出ていれば課税の対象となります。その場合、翌年の3月15日までに専用の用紙で確定申告し、自分で税額を計算して納税する必要があります。確定申告書の作成方法は「確定申告書を印刷して手書きする」「ネット上で数字を入力して印刷する」「国税電子申告・納税システムのe-Tax(イータックス)を利用してネット上で申告する」の3つがあります。

給与所得者の場合、年収が2,000万円以下なら、20万円以下の雑所得(金先物取引の利益とその他の雑所得等の合計)は申告が不要です。また、専業主婦などの扶養家族の場合は、雑所得等の合計が38万円を超えると申告が必要になります。年金生活者の場合は、年金所得と雑所得等の合計額が38万円を超えると申告が必要です。

金先物取引は、他の商品先物取引、日経225先物取引、取引所FX(くりっく365)、店頭FXなどとの損益通算が可能です。損益通算を行った結果、その年に控除しきれない損失額については確定申告を毎年行うことによって、最大3年間の損失の繰越控除が可能です。

また、雑誌や本、セミナー代などを経費として計上することが認められていますので、利益から経費を差し引いた金額が課税対象になります。領収証などは5年間の保存が義務づけられています。

確定申告に必要な書類

では、2016年に金先物取引で利益が出たケースの確定申告の手順を見てみましょう。

※税制度の見直しなどがありますから、税務署・税理士ともご相談下さい。

確定申告する方のサンプルデータは以下の通りです。

第一太郎氏(会社員)

年収:684万7,500円

給与所得控除後の金額:496万2,750円

所得控除額の合計額:161万9,846円

源泉徴収額:34万6,920円

金先物取引の利益:120万円

金先物取引の手数料:21万6,000円

申告に際して必要な書類などは以下のとおりです。

<税務署で受け取るもの>

・確定申告書B(第一表・第二表)

・申告書第三表(分離課税用)

・先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書

(損失を翌年度以降に繰り越す場合)

・所得税の確定申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)

確定申告用紙は下記から印刷可能です
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinsei/annai/shinkoku/annai/1557_2.htm

所得税の確定申告書付表(先物取引に係る繰越損失用)
https://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/yoshiki01/fuhyo/26.pdf

<自分で用意するもの>

・年間損益計算書(取引会社から入手)

・源泉徴収票

・マイナンバーおよび本人確認書類

・経費等の領収書

・印鑑

確定申告書類作成の手順

ステップ1:
先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書

「雑所得用」にマルを付けます。

「年間損益計算書」を参考に、種類、決済、数量を記入。総収入金額欄に「差金等決済に係る利益又は損失の額」とその他収入の合計金額を記入します。

次に、手数料や書籍代などの必要経費等を記入します。

最後に、④から⑪を引き算して所得金額を記入します。

「先物取引に係る雑所得等の金額の計算明細書」の記入はこれで完了です。

ステップ2:
確定申告書B第三表(分離課税用)

最初に書いた先物取引に係る雑所得等の計算明細書から、総収入金額の合計額(120万円)を、先物取引(ト)に転記します。同様に計算明細書から、所得金額の合計額(95万3,000円)を、先物取引(67)に転記します。

(67)の税額を計算して(83)に記入します。税率は15%です(95万3,000円☓15%=14万2,950円)。

(75)~(85)までの税額をすべて合算して(86)に記入します。これで第三表は終了です。

ステップ3:
確定申告書B第一表を完成させる

第三表の(86)の税金額を(27)に記入します。

復興特別所得税と合算し、源泉徴収税を引いた額が申告の納税額となります。

(45)に申告する納税額を計算して記入します。

計算の仕方は、(42)-(44)=(45)です。

45万9,296円ー34万6,920円=11万2,376円

以上で、確定申告書類の記入は終了です。

 

損失の繰越控除を受けるには確定申告が必要

商品先物取引で損失を出した場合は、「損失の3年間の繰越控除」が受けられます。ただし、損失の繰越控除を受けるには確定申告が必要です。3年間は利益と相殺できるため、忘れずに申告しておきましょう。

例えば、平成28年に金先物取引で30万円の損失を出した場合は、「本年分の先物取引に係る雑所得等の金額」に「△30万円」と記入します。

そして、過去3年分の損失を「翌年以降に繰り越される先物取引に係る損失の計算」に記入します。

最後に「申告書への転記事項」に、過去3年分の損失と翌年に繰り越す損失額を記入します。

損失の繰越控除に使用する申告書

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