金より高い!
「ビットコイン」 って何?

2017年05月10日

新技術ブロックチェーンによって誕生したデジタル通貨

ビットコイン(Bitcoin)とは、インターネット上で取引する仮想通貨の1つで、その価格が2017年3月初旬に、初めて1トロイオンスの金価格を上回ったことが話題になりました。このとき1ビットコイン(BTC)の価格が約1,268ドル(1ドル=110円換算で139,480円)、NY金先物は1トロイオンス=約1,233ドルでした。

4月21日現在では、1BTCが約1,237ドル、NY金が約1,289ドルと、金が再逆転していますが、この間、NY金価格が底堅く推移していたのに対し、ビットコインは一時1,000ドル割れまで大きく値下がりするなど30%近く変動しました。この大きなボラティリティ(価格の変動性)がビットコインの魅力であり、特徴の1つです。

今、世界で700種類以上の仮想通貨が発行されているといわれていますが、その中で最も時価総額が大きいのがビットコインです。そのほか、時価総額が大きい仮想通貨には以下のようなものがあります。

今回は、仮想通貨の中で最もメジャーなビットコインにを紹介しましょう。

ビットコインはITを活用した新しい金融サービス「FinTec(フィンテック)」(「Finance(ファイナンス)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせた造語」)の1つで、「サトシ・ナカモト」と名乗る謎の人物がインターネット上に暗号に関する論文を発表したのがすべての始まり。その3か月後には、論文の内容に興味を持った有志の人達の手でビットコイン理論を実現するソフトウェアが開発され、最初はゲーム感覚でビットコインの取引が開始されます。ちなみにこの時からビットコインを取引していた人たちは、今では膨大な価値を持つビットコインを所有していると言われています。

ところで、まだこの時点ではビットコインはただのデータに過ぎません。それが実際の通貨としての価値を持ったのが、それから1年後の2010年。あるプログラマーの「ビットコインでピザが買いたい」という申し出に、ピザ屋が「ピザ2枚で1万ビットコインなら」と応じたのが最初でした。それ以来、ビットコインはリアルな価値を持つ「デジタル通貨」になったのです。

どうやって安全性が保たれているのか

さて、ビットコインは日本円のように国や銀行が発行・管理しているわけではありません。では、どうやって残高や取引が保証されているのでしょうか。それが、先の論文で発表されたブロックチェーンという新技術です。ブロックチェーンとは、世界中に散らばった複数のコンピュータがインターネット上でお互いに監視し合いながら、取引記録を共有する仕組みのこと。国や銀行ではなく、無数のコンピュータ同士が過去の取引記録を認証・監視しているため、誰も偽造や改ざんができないと言われています。

斬新なのは、その仕組み。詳細は専門的な暗号技術の話になるので概要だけ説明すると、まずビットコインでの取引履歴はすべて暗号化され、それぞれの暗号を解く「鍵」というものが存在します。そしてその鍵を見つけた人には1回あたり「12.5BTC」の賞金が支払われます(2017年4月現在)。1BTC=10万円とすると125万円ですから結構な額です。

賞金は10分毎に支払われるよう調整されており、この賞金目当てに多くの人が集まります。そしてその人たちの間で、ビットコインの取引記録が共有され、整合性を全員でチェックするという仕組みで成り立っています。一般的な通貨が国などによって守られているように、ビッドコインでは賞金目当てに集まった参加者によって安全性が保たれているというわけです。

ちなみに、この鍵を見つけるには膨大な計算が必要で、超強力なコンピュータが必要になるため一般の個人が賞金争いに参加するのはまず無理と言われています。

ビットコインも金(ゴールド)も有限

さて、無国籍通貨の代表と言えば「金」ですが、金は現在のペースで掘っていくと、およそ19年で底をつくと言われています。つまり、いつかは採れなくなってしまいますが、ビットコインは仮想世界のお金ですから無限なのでしょうか?

答えはNOです。あらかじめ発行総量が上限2,100万枚と決められており、現在の発行量はおよそ1,400万枚、計算上は2141年に打ち止めになるそうです。

ところで、国の後ろ盾がないビットコインは誰が発行しているのか不思議に思いませんか?実は先ほど10分おきに鍵を見つけた人が賞金をもらえると言いましたが、その賞金分だけ世の中のビットコインは増えているのです。ちなみに、賞金を得るために鍵を見つける作業を「採掘」と言い、その参加者は「採掘者」と呼ばれています。つまりビットコインは発行されるものではなく、掘るものなのです。何となく「金」に近いと思いませんか?

法改正で仮想通貨交換業者は登録制に

ビットコインの仕組みは複雑ですが、取引所(株取引でいうと証券会社のような存在)に口座を開けば、誰でも簡単に買ったり売ったり、送ったり受け取ったりすることができます。日本のビットコイン取引所には「bit flyer(ビットフライヤー)」「bitbank Trade(ビットバンクトレード)」「BITPoint(ビットポイント) 」「Coin check(コインチェック)」などがあります。

ただ、ビットコインというと、2014年2月に起きた「ビットコインの取引所大手、マウントゴックスの破綻」を思い浮かべる人も多いでしょう。このとき、100億円以上のビットコインが消失したといわれています。なぜこんなことが起きたかというと、マウントゴックス自体のセキュリティが甘かったから。ブロックチェーンの安全性とはまったく関係ありません。

こうした事件を未然に防ぎ、利用者を保護するため、国は仮想通貨の取引サービスに関する体制の整備に乗り出しました。具体的には、16年5月に成立した「改正資金決済法」に基づき、17年4月から仮想通貨の売買等を行う仮想通貨交換業者(ビットコイン取引所など)に対して登録制が導入されるとともに、利用者保護のための規定が設けられました。監督官庁は金融庁です。

国がこのように動き始めたということは、仮想通貨の財産的価値を認めているということです。

FXのように機動的に差益を狙える

では、ビットコインはどんなふうに使えるのでしょうか。現時点でよく利用されているのは「投資」と「送金」の2つですが、普段の買い物の支払いにも使えます。

ビットコインの価格は、株や金と同じように、買いたい人と売りたい人のバランスで決まっています。売りたい人と買いたい人を結びつけるのがビットコイン取引所で、24時間リアルタイムで売買できます。取引所によっては証拠金取引も行えます(レバレッジは3~10倍程度)。ただし冒頭に書いたとおり、価格変動リスクが大きいので注意が必要です。

海外送金のコストが格安

ビットコインのメリットの1つは、送金手数料が大幅に安いこと。いくら送金しても手数料は約10円程度。アプリから24時間いつでもササッと送れます。

また、海外への送金も格安。銀行経由で外国にお金を送ると時間も手数料もかなりかかりますよね。例えば、日本に出稼ぎに来たフィリピンの人が母国に送金する場合、10万円送るのにかかる手数料は数千円。これが世界中どこでも格安で送れてしまうのですから、とてもお得です。

ただし、日本のビットコイン取引所で日本円をビットコインに替えて相手に送り、受け取った人がその国のビットコイン取引所で自国通貨に替えることになるため、ビットコイン相場の影響を受けます。

大手銀行も仮想通貨ビジネスに乗り出す!

最初はゲーム感覚で使われ、今では立派な通貨となったビットコイン。この仮想通貨の登場に危機感を抱いているのが銀行です。そう、ビットコインを利用すればとても安く国内外に送金できるため、誰も金融機関を使わなくなってしまう可能性があるからです。そこで、メガバンクの中には独自の仮想通貨の発行を計画しているところも現れ始めています。

三菱東京UFJ銀行は、開発中の仮想通貨「MUFGコイン」を18年秋にも一般の利用者向けに発行すると発表しました。MUFGコインは、利用者が同行の口座にある預金を「1コイン=1円」の比率でコインに交換し、スマホアプリに取り込んで利用します。利用者同士がインターネットを通じて送金したり、格安手数料で外貨に交換することができます。

一方、みずほフィナンシャルグループは、日本IBMと共同で「みずほマネー」を開発しています。MUFGコインと同じように「1みずほマネー=1円」に固定されていますが、やはり送金などで大きなメリットがありそうです。

このように大手銀行の取り扱いがスタートすれば、仮想通貨は一気に世の中に広がっていくことでしょう。

 ,

この記事が気に入ったらシェアしよう

金より高い!
「ビットコイン」 って何?





金地金・金先物取引などお気軽にご相談ください。
お電話でもどうぞ

動画で学ぶ金投資

金投資について楽しくわかりやすい動画コンテンツです。
大人気GOLD君が大活躍中!是非一度ご覧ください。

  • 第一話 いま話題の金投資って?

  • 第二話 どうして今金が注目されているの?

  • 第三話 金っていくらするの?

動画で学ぶ金投資




  • カテゴリー

  • 人気記事ランキング

    最新の投稿記事

    注目のキーワード



    " "