資産運用の基本、リスクとリターン

2017年07月20日

日本人は現金・預金が好き

120万円までの投資に対する運用益や配当金が非課税となる「NISA(少額投資非課税制度)」や、月々の掛け金を自分で選んだ金融商品で運用し、自分年金をつくる「iDeCo(イデコ、個人型確定拠出年金)」などをきっかけに、資産運用を始めたという人も多いのではないでしょうか。

日本銀行が2016年12月22日に発表した「資金循環の日米欧比較」によると、2016年9月末時点の日本の家計金融資産残高は1,752兆円。その内訳を見ると、図表のように現金・預金が金融資産の半分以上を占めています。じつは、比較可能な2005年以降、現金・預金は48~54%台で推移しており、ここ10年以上大きくは変わっていません。

一方、米国の家計金融資産残高は同じ時点で73.1兆ドル(8,041兆円)。ただ日本と比べると資産の構成に大きな違いがあります。現金・預金の割合は、日本の52.3%に対し、米国は13.9%。反対に、株式・投信・債券の割合は、米国の51.2%に対し、日本は15.1%です。「現金・預金」と「株式・投信・債券」の割合が、日本と米国ではまったく逆ですね。

100万円預けても利息はたったの100円

これを見ると、日本人が収益性よりも安全性を重視する傾向がいかに強いかが分かります。堅実で慎重な国民性なのかもしれません。たしかに、1990年頃までは金利が高く、安全な預貯金や国債だけでも満足できる運用ができていました。バブル未経験世代には想像しづらいですが、バブル絶頂期の1990年には普通預金の金利が年2%、定期預金の金利は年6%もありました。定期預金に100万円預けたら、1年後の利息は6万円(税引前)にもなります。

現在はご存知のように低金利が長く続いており、1年物定期預金の金利はわずか0.01%という水準。100万円を1年預けても、利息は100円(税引前)にしかなりません。

日本経済はいまだデフレから抜け出せない状態ですから、当面、この超低金利は続きそうです。このような状況下で、資産を増やすにはリスク商品への投資がどうしても必要となります。「リスクのあるものには手を出さない」という方も、投資や資産運用のことをある程度は知っておいた方が良いのではないでしょうか?

投資におけるリスクとは「リターンのブレ幅」のこと

さて投資のことと言ってもいろいろありますが、まずは投資における「リスク」の意味をきちんと理解しておきましょう。決して「危険」「怖いもの」という意味ではありません。

投資におけるリスクとは、リターン(投資の収益)の「ブレ幅」のことをいいます。予想されるリターンのブレ幅が大きい商品はリスクが大きく、逆にブレ幅が小さい商品はリスクが小さくなります。

ここで重要なのは、リスクとリターンは「トレードオフ」の関係にあるということ。トレードオフとは、何かを達成するためには別の何かを犠牲にしなければならない関係のことで、投資においては、小さいリスクを望むならば期待できるリターンも自ずと小さくなり、逆に大きなリターンを望むのであれば、より高いリスクを受け入れなくてはならないということになります。「低リスク・高リターン」といったうまい話や「高リスク・低リターン」というのは基本的にはないということです。

金融商品別に見ると通常、「預貯金<債券<株式」の順でリスク・リターンは大きくなると言われています。債券に比べて株式はリスクが大きい反面、大きなリターンも期待できるということですね。

※上図は長期間の統計によるイメージであり、個別の投資対象では異なる場合があります。

すべての卵を1つのカゴに盛るな

こうしたリスクと上手に付き合う方法の1つが、資産運用の基本といわれる「分散投資」です。

皆さんは「すべての卵を1つのカゴに盛るな」という投資の格言を聞いたことがあるでしょうか。1つのカゴにすべての卵を入れて運ぶと、落としたときに卵がぜんぶ割れてしまう可能性があります。しかし、いくつかのカゴに卵を分けて運べば、一度にすべての卵を失うことはありません。資産運用においても、1つの商品に集中するのではなく、いくつかの商品に分けて投資すべきだという教えです。

実際、1つの商品に集中投資するよりも、複数の商品に分散投資するほうがリスク・リターンの振れ幅を抑えることができ、安定した運用が期待できます。

分散投資した金融商品の組み合わせを「ポートフォリオ」と言い、この中に金(ゴールド)を組み入れると、より分散投資効果を高めることができると言われています。信用リスク(発行元の破綻リスク)のない金は、株式や債券、通貨などとは異なる値動きをする傾向があるからです。実際、過去に何度も起きた世界同時株安の際に金価格は上昇し、リスクヘッジ効果が証明されています。金の保有量の目安は、一般にポートフォリオ全体の10%程度といわれています。

この機会にぜひ、リスクを抑えながら安定的に資産を増やす「分散投資」を検討してみてはいかがでしょうか。

 , , ,

この記事が気に入ったらシェアしよう

資産運用の基本、リスクとリターン





金地金・金先物取引などお気軽にご相談ください。
お電話でもどうぞ

動画で学ぶ金投資

金投資について楽しくわかりやすい動画コンテンツです。
大人気GOLD君が大活躍中!是非一度ご覧ください。

  • 第一話 いま話題の金投資って?

  • 第二話 どうして今金が注目されているの?

  • 第三話 金っていくらするの?

動画で学ぶ金投資




  • カテゴリー

  • 人気記事ランキング

    最新の投稿記事

    注目のキーワード



    " "