金地金

日本人が
金を持つ意味とは?

2017年08月8日

金はそのものに世界共通の価値と信用がある

欧米では「金(ゴールド)」に対する信用度が高く、資産の一部を金で保有する人が多いといわれています。アジアでも、中国人やインド人の金好きは有名です。それに比べると、日本人は金に対する関心が低いといえます。「金利は付かないし、配当もない金を持つ意味はあるの?」と思っている人も少なくないのではないでしょうか。そこで今回は、日本人が金を持つ意味を考えてみたいと思います。

たしかに実物資産の「金」は値上がり益は期待できるとはいえ、常に利益を追求している企業の株のように自ら上昇を目指しているわけではありません。値上がり益を狙うなら、株のほうが効率的です。新興株なら、短期間で株価が2倍以上になる銘柄もありますし、中長期投資なら何十倍にもなる銘柄もあるでしょう。

それでも、世界中の多くの人々は資産の一部を金で保有しようとします。

その理由はただ一つ、金そのものに世界中の人々が認める共通の価値と信用があるからです。株や債券のように発行した企業が倒産して価値がなくなるという信用リスクはゼロ。国の財政が破綻して紙幣がただの紙切れになったとしても、金の価値が失われることはありません。むしろ、「有事の金」といわれるように、金融危機や戦争・テロなどが起きると価格が上昇する傾向すらあります。

このため、世界中の人々はリスクヘッジのために金を買うのです。たとえ株や紙幣の価値がゼロになるような事態が起きても、世界中でいつでも換金できる金を保有していれば、危機を乗り越えられるというわけです。

「金本位制」が終了しても金の価値は変わらない

では、なぜ世界中の人々が金の価値を認めているのか。それは有史以来、その美しさと希少性から世界共通の資産として扱われてきたからです。実際、人類の歴史上、一度も金の価値がゼロになったことはありません。

世界中の人々がその価値を認める金は、「無国籍通貨」とも呼ばれるように価値の尺度となる「通貨」にも適しています。日本でも室町時代(16世紀)になると金銀貨がつくられ、江戸時代には大判・小判もつくられています。

ただ、希少性の高い金を貨幣の代わりに大量に流通させることはできないため、1816年には英国によって世界で初めて「金本位制」が導入されました。これは、発行した通貨と同額の金を常時保有し、金と通貨との兌換(引き換えること)を保証するシステムです。何か起きたら金に換えてもらえる通貨なら、世界中の人々が安心して貿易などの決済に利用できます。

第二次世界大戦後には、世界最大の経済規模を誇る米国が「金本位制(金・ドル本位制)」を採用しました。しかし、1970年代初めの米国は、大幅な輸入超過で貿易赤字が拡大し、ドルが米国から大量に流出した結果、兌換用の金が不足状態に。こうした状況下、米国のリチャード・ニクソン大統領が1971年8月、ドルと金との兌換停止を含む新経済政策(減税と歳出削減、雇用促進策など)を突然発表しました。このことが世界中に大きな衝撃を与えたことから、「ニクソン・ショック」と呼ばれています。

こうして金本位制は終わり、1973年に主要国は変動相場制へ移行しました。しかし、その後も金の価値は変わりません。現在でも、世界中の中央銀行は準備資産として外貨(主にドル)のほか、金も保有しています。準備資産とは、対外債務の支払いに備えて持つ資産のことで、自国通貨の安定にも使われます。つまり、自国の通貨が急落するような事態に陥ったときのために準備資産を保有しているというわけです。世界各国の中央銀行も、金でリスクヘッジを行っているのですね。

WGCが2017年7月に発表したデータによると、各国の中央銀行が保有する金は合わせて約3万3,400トンと、地上在庫18万7,200トン(2016年末時点、GFMS調べ)のおよそ17.8%を占めています。

金の価値を高めている要因の1つ、希少価値も変わっていません。

有史以来、世界中で精錬された金は合計しても50メートルプール(幅25メートル・深さ2メートル)でわずか約3.5杯分(約18.7万トン、2016年末GFMS調べ)。現時点で今後採掘できる推定埋蔵量は約5.7万トン(2017年1月現在、USGS調べ)とされていますから、年間3,000トン生産すれば、およそ19年で底をついてしまうのです。

リーマン・ショックのような出来事もいずれ再び起こる

以上のことを踏まえると、私たち日本人だけが例外とは言えません。

「円が紙くずになるようなことは起きないから」なんて声が聞こえてきそうですが、本当にそうでしょうか。

借金総額が1,000兆円を超える日本の財政が将来、問題視され、円が暴落するリスクはないとはいえません。

世界を見渡しても、戦争や紛争、テロ、金融危機は次々と起きています。100年に一度の経済危機と言われたリーマン・ショックのような出来事も再び起こる可能性はゼロではありません。こうした危機を事前に予測することは難しい話。だからこそ、金を保有する意味があるのです。

小分けしやすい金は遺産分割にも適している

このように長期で保有しておきたい金ですが、相続対策としてもメリットがあります。

不動産には固定資産税がかかりますが、金はどれだけ多く持っていても税金はかかりません。さらに、いつでも換金できるうえ、遺産分割にも適しています。金地金なら相続人の数に合わせて事前に小分けしておくことも可能です。

また、金は購入時に消費税を支払い、売却時には消費税を受け取ることができます。現在の消費税率は8%ですが、将来的には20%もあり得ると言われており、今後日本が迎える消費増税時代を考えれば、今のうちに購入するのが得策かもしれません。

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