欧米では大人気の
「銀」投資

2017年09月7日

金と同様に、銀も太古から富の象徴

「銀(シルバー)」と聞いて連想するのはズバリ“2番”。「シルバーコレクター」という言葉があるように、銀は常に「金」と比較され、その後塵を拝しているイメージがありますが、銀も古くから「富の象徴」として世界中で高く評価されている価値ある貴金属です。特に欧米での人気は根強く、宝飾品としても資産としても、その人気はプラチナとは比較にならないほど。今回は、このような「銀」にスポットを当ててみたいと思います。

銀の主な需要は、工業用が50%以上、銀貨・銀地金、宝飾品がそれぞれ約20%、食器が約5%です。工業用としては、ソーラーパネルや鏡、浄水器など幅広い分野で使われています。宝飾品の銀は、金やプラチナより安いため、カジュアルなジュエリーとして若い人にも親しまれているのが特徴。ただ、時間が経つと硫化によって黒く変色してしまいますが、磨けば元通りキレイになります。銀貨は日本ではあまりメジャーではありませんが、欧米で根強い人気があります。

一方、銀の主な供給源は、鉱山生産と2次供給(再利用)で世界供給全体の95%以上を占めています。現在、公的機関による銀の売却はほとんどありません。主な生産国はメキシコ、ペルー、中国、チリ、豪州などです。

価格は金の約76分の1

金と同様、銀も世界各国の商品取引所で取引されていますが、その価格は金に比べてかなり安くなっています。

国内先物価格では、金が1g=4,513円なのに対し、銀は1g=59.3円と、約76分の1。

国際指標価格とされるNY先物価格も、NY金が1トロイオンス=1,291ドルなのに対し、NY銀は1トロイオンス=16.98ドルと、こちらも約76分の1(いずれも2017年8月22日現在)。

同じ貴金属でも、なぜこんなに安いのかというと、銀の生産量が金に比べて断然多いからです。これまでに人類が採掘・精製した銀の総量は100トン以上と言われていますが、金の場合は約18.7万トン(2016年末GFMS調べ)。この違いが価格に現れているんですね。

にもかかわらず、銀が金とよく似た値動きをする傾向があるのは、高額な金に手が届かない投資家の代替商品になっているからです。とくに米国では、銀は「貧乏人の金」と呼ばれることもあるほど、個人投資家に人気があります。


ハント兄弟の買い占め事件!? とは

このように金と銀は同じような値動きをするのですが、銀は市場規模が小さいことから、金に比べてボラティリティ(価格の変動性)が大きいという特徴があります。

実際、これまでに2回、歴史的な暴騰・暴落が起きているのです。

1回目の暴騰・暴落は1980~81年。米国の資産家、ハント兄弟の買い占めが要因でした。このとき、ハント兄弟は米国市場の60%に相当する銀を買い占めたといわれています。その結果、80年1月には1トロイオンス=50ドル近くまで上昇し、ハント兄弟が保有するポジションの評価益はなんと90億ドル(1ドル=110円換算で9,900億円)以上に達したそうです。

しかし、そのわずか2カ月後にはおよそ5分の1の11ドル台にまで暴落。急落した日を市場関係者は「銀の木曜日(シルバー・サーズデー)と呼んでいます。結局、暴落に伴って多額の追加証拠金が必要になり、彼らは買い占めに失敗しました。そして、その後、破産しています。

いくら世界有数の資産家とはいえ、一個人投資家の買い占めによって、これほどの高騰を招くというのは、それだけ銀市場の流動性が少なく、脆弱な市場ということを示しています。流動性の豊富な金やプラチナであれば、こんなことは起きないでしょう。

ちなみに、ハント氏(弟)は2013年に石油資産の売却によって億万長者に返り咲いたそうです。保有資産は42億ドル(1ドル=110円換算で4,620億円)とか。リベンジ成功ですね。

2011年の暴騰はバフェット氏の発言が原因!?

2011年3月に起きた2回目の暴騰は、2008年9月のリーマン・ショック後の反動と、福島原発事故を背景に「太陽光発電」が注目を浴び、その原材料に欠かせない銀の需要が増えるとの見通しが浮上したことなどが要因と言われています。また、あの世界的な著名投資家、ウォーレン・バフェット氏が「銀の年間供給量の20%を買い占めた」と発言したこともきっかけとも言われています。ただ発言があったのはこの数年前のため、どの程度影響があったのかは定かではありません。この時も1トロイオンス=50ドル近くまで上昇しました。

ただしその後、太陽光発電ビジネスもそれほど盛り上がらず、特需は起きていないのはご存知の通り。NY銀は2017年8月22日現在、1トロイオンス=16~17ドル台で推移しています。

銀で積極的に売買益を狙うなら先物取引がおすすめ

こうしたエピソードのある銀ですが、積極的に売買益を狙うなら、少額から取引できる先物取引がおすすめです。

東京商品取引所(TOCOM)に上場されている東京銀の取引単位は10kg、呼値(表示価格の単位)は1g、倍率は1万倍。取引に必要となる必要証拠金は1枚(10kg)あたり6万円です(2017年8月28日現在、第一商品の必要証拠金)。

例えば、7月11日に1g=57円で10枚買い、7月21日に59円で売って決済したときの利益は次のようになります(手数料、税金除く)。

1gあたりの差益2円(59円-57円)×1万倍×10枚=20万円

この取引に必要な証拠金は60万円。総取引金額を必要証拠金で割って求めたレバレッジは9.5倍。ですから、わずか2円の差益でも、証拠金の33%の利益を得ることができます。さらに先物取引なら、「買い」だけでなく、「売り」からも取引できるため、値下がり局面でも利益が狙えます。

東京金のレバレッジは45.5倍!

最後に金の先物取引と比較してみましょう。

東京金の取引単位は1kg、呼値は1g、倍率は1000倍。第一商品で独自に定めている必要証拠金は1枚(1kg)あたり9万9,000円です(2017年8月28日現在)。

東京金の価格が1gあたり4,500円とすると、レバレッジは約45.5倍。ボラティリティが小さいということもあり、金の方がより大きなレバレッジをきかせた取引が可能だということが分かります。

一方、同じレバレッジ投資でも株式の信用取引はレバレッジが3.3倍までに制限されており、金や銀と比べてレバレッジが低めになっています。これは、株式のボラティリティが高いためです。金・銀・株式を現物ベースの値動きで比較した場合、最もリスクが高いのは株式、最もリスクが小さいのは金ということになります。

金のレバレッジが高めに設定されているのは、値動きが小さいことの裏返しでもあります。一般的に商品先物取引は危険な取引というイメージが強いようですが、値動きの大きさに応じて適切なレバレッジで取引すれば、資産運用の有効な手段になるでしょう。

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