金ETFと金CFDって
どんな商品?

2017年08月8日

金価格に連動する運用成果を目指す「金ETF」

金投資には、株と同じように取引できる「金ETF」と、FXと同じように取引できる「金CFD」という商品があります。今回はこの2つを紹介します。

最初に金ETF。ETFとは、Exchange Traded Fundsの略で、「上場投資信託」のこと。株価指数やコモディティ、REIT(リート)など、特定の指数や価格に連動する運用成果を目指し、証券取引所などに上場されている投資信託です。ETFが登場したのは1990年と歴史はまだ浅いのですが、市場全体の動きを表す株価指数や海外市場に手軽に投資できることなどから、市場規模が飛躍的に拡大しています。

商品性は、投資信託のインデックスファンドと似ています。運用目標(株価指数に連動する運用成果を目指す)は同じなのですが、インデックスファンドは1日1回算出される基準価額で1日1回しか取引できないのに対し、ETFは取引所に上場されているため、取引時間内なら株と同じようにリアルタイム価格で売買が可能です。信用取引も行えますから、下がれば利益が得られる「売り」からも取引できます。

このETFの1つが金ETFで、金価格に連動する運用成果を目指す上場投資信託です。東証に上場されている金ETFは現在、以下の5銘柄があります。

金現物の裏付けがあるタイプとないタイプがある

5銘柄とも金価格に連動する運用が行われますが、表のように円建ての金現物価格やロンドンのドル建て金価格、金先物価格など、商品によって連動対象(ベンチマーク)が異なります。

また、裏付けとして投資家の購入額に応じて現物の金地金を購入・保管するタイプと、裏付けのないタイプの2種類があります。裏付けがあるタイプは、万一、運用会社が破綻しても投資家が購入した金は守られる仕組みになっています。

裏付けのない「金価格連動型上場投資信託」は、金地金価格(1gあたりの円表示)に連動する投資成果を目指す有価証券に投資します。したがって、金地金は購入しません。もう1つの裏付けのない「One ETF国内金先物」は、TOCOM(東京商品取引所)の金先物価格に連動する投資成果を目指すため、これも金現物への投資は行いません。

「純金上場信託」は唯一、金現物との交換が可能です。1回の手続きで1~5kgまで(1kg単位)受け取ることができます。

世界最大の金ETFは「SPDRゴールド・シェア」

金ETFは、1口4000円~4万円程度で投資でき、一般的な投資信託に比べて信託報酬(投信を管理・運用するための経費)が比較的安く設定されています。信託報酬は、毎日純資産総額の何%ずつ差し引かれていくので、なるべく安いほうが投資家にとって有利です。

金ETFにかかるコストは、この信託報酬と取引手数料になります。取引手数料は取り扱っている証券会社や銀行によって異なります。

先にあげた金ETF5銘柄の中で世界最大のものが「SPDRゴールド・シェア」です。2004年11月に設定され、ニューヨーク証券取引所に上場されました。裏付けとして金現物を保有するタイプなので、「SPDRゴールド・シェア」の金保有高が膨れ上がると、現物市場の需給がタイトになり、金価格の押し上げ要因となります。このため、市場関係者は「SPDRゴールド・シェア」の金保有高の変化に常に目を光らせています。

少額から手軽に取引できる「金CFD」


一方、CFDとはContract For Differenceの略で、「差金決済取引」のこと。対象原資産(投資対象)には株や株価指数、商品、通貨など様々あり、これらの値動きを基に売買を行って、原資産を保有することなく、差損益だけをやり取りするという取引です。
CFDの中で、通貨を原資産とするのがFX(外国為替証拠金取引)。そして、金を原資産とするのが金CFDです。金CFD にはFXと同じように以下のような特徴があります。
(1)少ない資金で取引できる証拠金取引(金CFDは一般にレバレッジ20倍)
(2)夜間も取引可能
(3)買いだけでなく、「売り」からも取引できる
(4)一般的に取引手数料は無料
(5)取引期限ナシ
(6)取引会社との相対取引(同じ原資産のCFDでも価格は取引会社によってマチマチ)
(7)金利調整額の受払いがある(FXのスワップポイントと同じようなもの)

金CFDの主な原資産は「金スポット(ロンドンの直物市場の金価格)」です。下記のようなリアルタイムの1トロイオンスの売値と買値(ドル建て)を基に売買し、差損益をやり取りします。

<金CFD(金スポット)のリアルタイム価格>

売値1256.3 (スプレッド0.3) 買値1256.8

価格はドル建てですが、日本円を証拠金として取引できます。決済したときの差損益はその時々の為替レートで円換算されます。

例えば、1,256.3ドルで1口売り、次の日に1,242.9ドルで買い戻したときの利益は以下のようになります。必要証拠金は1口あたり約7,000円(レバレジ20倍)。金利調整額は、売りポジションが1日+5円、買いポジションが1日▲7円とします。

(1,256.3-1,242.9)×111.87円(ドル円レート)+5円(金利調整額×1日分)=1,504円の利益

金CFDの場合、買いポジションを保有すると、金利調整額の支払いが生じるので注意が必要です。

このようにCFDでは、金をはじめ、世界各国の株価指数や株などを少額から手軽に取引できます。もともとCFDは英国で機関投資家向けに開発された商品ですが、個人投資家にも普及しているようです。ただ、日本ではメジャーになったのは今のところFXだけで、その他のCFDを取引しているトレーダーは多くありません。国民性の違いが資産運用にも現れているのかもしれませんね。

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