今話題の「AI投資」とは

2017年10月10日

資産運用でもプロがAIに負ける日が来る!?

近い将来、私たちの暮らしを劇的に変えるといわれている「AI(エーアイ)」。クルマの自動運転や介護ロボット、重大疾病の早期発見、アドテクノロジーなど、さまざまな分野で課題解決や価値創造を実現する技術としてAIが大きな注目を集めています。これは資産運用の世界でも例外ではありません。

そもそもAIとは、Artificial Intelligenceの略で、人工知能のこと。ただ、何を指してAIというかはいまだ明確でないのが現状です。学者の間でも研究テーマによって定義はマチマチ。ですから、あまり難しいことは気にせず、「人間の知的活動をコンピュータによって実現するもの」ととらえておけばいいでしょう。

ここにきてAIの活用が加速している背景には、コンピュータ処理能力の飛躍的な向上や情報を集めるセンサネットワークの進化、高度なアルゴリズム(問題解決のための手順や方法)開発など、技術の急速な進歩があります。

なかでも注目されているのが、人間の学習能力と同じような機能を目指す技術・手法である「機械学習」。最近では脳の神経細胞のような「ニューラルネットワーク」と呼ばれる仕組みを取り入れ、学習の精度が大きく向上しています。これを「ディープラーニング(深層学習)」といい、データを入力すればするほど自ら自動的に学んでいくというのですから、すごいものです。

最近、囲碁や将棋のプロがAIに勝てなくなってしまったのも、このディープラーニングで強くなっていったからです。最初は、意表を突く“ヘボ手”をわざと打ち、AIを混乱させて人間が勝つこともありましたが、2回目からはもうその手は通用しません。まさにAI恐るべしですね。

投資の世界でもAIの活用はどんどん進んでいます。いずれ運用のプロも、囲碁や将棋のようにAIに刃が立たなくなる時代が来るのでしょうか。しかも、「AIと金融は相性がいい」と言われています。では現在、どんな「AI投資」が誕生しているのでしょうか。

アルゴリズム高速取引が東証全体の6~7割にも

最初に投資の世界でAIが注目されたのは、1秒間に数千回ともいわれる高速の株取引を繰り返す「アルゴリズム高速取引(HFT:High frequency trading)」でしょう。

東京証券取引所が1000分の1秒単位で注文処理を行える売買システム「アローヘッド」を2010年に導入したことで、欧米に続いて日本でもHFTが拡大しました。さらに、2015年にはアローヘッドの処理能力が2倍にアップ。現在、HFTによる取引は東証の取引全体の6~7割にも上っているといわれています。HFTの投資家は、ヘッジファンドや投資会社などです。

ただHFTの機械的な大量の売買は、「相場急変動の要因の1つ」という指摘もあります。たとえば、2010年5月に米国市場で数分ほどの間にNYダウが1000ドル近く下げたフラッシュ・クラッシュ(瞬間暴落)が起きたのは、それが要因の1つと考えられています。株価指数先物への大口売り注文による先物価格の下げに、HFTが一斉に追随し、下げ幅が一気に広がったと見られているようです。

欧米ではHFT利用者の登録制導入など規制の動きがありますが、日本でも登録制を導入し、業務管理体制の整備やシステム管理などを義務付ける法律が2018年6月までに施行される予定です。

AIが銘柄選びと市場予測を行う
個人向けファンドも登場!

さて近年は、「AI投資信託」や「ロボットアドバイザー(ロボアド)」と呼ばれるAI投資が急拡大しています。

AI投資信託とは、AIが選んだ銘柄に投資してゆくファンドのことで、個人投資家向けには以下のようなものがあります。

例えばこの中で、「AI日本株式オープン」では、AIが(1)経済ニュースから良い情報、悪い情報を判断し、個別銘柄を選定する。(2)統計などの様々なデータの因果関係を見つけ出し、翌日の株式市場の動きを日々予測するそうです。まさに、AIが銘柄選びと市場予測を行っているんですね。

その他にも、ヤフーニュースや検索キーワードなどのビッグデータを解析することによって、市場の歪みを狙って取引する「Yjamプラス!」や、100万本以上のアナリストレポートや28万以上の決算説明会議事録、2600万件以上のニュース、無数のウェブ・アクセスを分析し、銘柄を選んでいる「GSグローバル・ビッグデータ投資戦略」など、いろいろなファンドがあります。

国際分散投資をすべてAIがやってくれるロボアド投資一任運用型

さてもう1つの「ロボットアドバイザー」は、AIによって最適なポートフォリオを診断し、資産運用を一任したりアドバイスを受けたりできるサービスです。このロボアドには、「投資一任運用型」と「助言型」の2つのタイプがあります。

資産運用をロボアドにすべて任せる投資一任運用型では、まずロボアドの簡単なアンケートに答え、その診断結果に基づいてAIが一人ひとりに最適なポートフォリオと運用計画を作成、その計画に沿った資産運用を自動で行うことができます。最低投資額は1~30万円と様々、積み立て投資も可能です。

こうしてみると、「AIが考えた自分に最適なポートフォリオで、本格的な国際分散投資が完全自動で実現できるのが魅力といえるでしょう。AIは人間のように感情に流されて非合理な売買を行うことはありません。相場が大きく動いたときは、ポートフォリオの資産配分を見直すリバランスも自動的に実行してくれます。一般的な投資信託に比べて低コストなのもメリットです。

最適なファンドやポートフォリオを教えてくれるロボアド助言型

一方、助言型は、ロボアドのいくつかの質問に答えると、AIが自分に最適なファンドやポートフォリオを教えてくれるというシンプルなサービスです。基本的に利用料は必要ありませんから、一度試してみるのもいいでしょう。ただし、その後は自分で株や債券などを購入する必要があります。

こうしたロボアドのサービスを利用するうえで注意したいのは、やはり「AIといえども万能ではない」ということを自覚しておくこと。当然、会社によってロボアドの性能やサービス内容も異なります。ですから、提案内容を鵜呑みにするのではなく、本当に自分の投資目的やライフプランに合っているかどうかなどをしっかりと検討してみることが大切です。

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