「サヤ取り」って
どんなトレード?

2017年10月10日

値動きの連動性が高い2銘柄で仕掛ける

今回は、リスクを抑えながら差益を狙うトレード法「サヤ取り」の仕組みを紹介します。サヤ取りは「ロングショート」「ペアトレード」と呼ばれることもあり、「買いポジションと売りポジションを同時に保有(両建て)し、その2銘柄の価格差(サヤ)の伸縮から利益を得るトレード」です。「売り」と「買い」を併せて行うため、サヤ取りは売りから取引を始められる先物取引や信用取引で主に用いられます。

具体例をあげ、もう少し詳しく見てみましょう。
値動きの連動性が高いA銘柄とB銘柄があるとします。
この2銘柄の価格差が一時的に拡大したとき、

割高のA銘柄を売り、同時に割安のB銘柄を買う

という取引を行います。

その後、A銘柄が値下がりした場合、連動性が高いためB銘柄も同時に値下がりする可能性は高くなります。その際、A銘柄のほうが割高の分値下がり幅が大きくなり、結果として両銘柄の価格差が縮小したとします【イメージ図①】。この時同時に決済すると、取引結果は以下のようになります

値下がりしたA銘柄を買い戻して決済 → 利益Aが出る
値下がりしたB銘柄を売って決済   → 損失Bが出る
リターン=利益A-損失B

反対に価格がともに上昇した場合でも、イメージ図②のように、割安なB銘柄の上昇幅が大きくなり価格差が縮小すれば、B銘柄の利益がA銘柄の損失を上回ることになるので、トータルとしては利益となります。

このようにサヤ取りは、相場の上げ下げを考慮する必要がなく、価格差の伸縮から利益を狙う取引です。ただし上記の例でも、予想とは逆に価格差が拡大した場合は、損失が発生することになるので、リスクは常にあります。

サヤ取りの成功には、値動きの連動性が高く、価格差が伸縮を繰り返すような2銘柄を見つけることが重要です。たとえば、原油とガソリン、大豆とコーン、豪ドルとNZドル、トヨタ自動車株と日産自動車株などが挙げられます。

同一価値を持つ商品でサヤ抜きを狙うのが裁定取引

 サヤ取りの中でも、「同一価値を持つ商品」の一時的な価格差(市場の歪み)を狙って、利益を得るトレードを「裁定取引(アービトラージ)」といいます。

サヤ取りとの違いは、「同一価値を持つ商品」という点です。たとえば、株の現物と先物、NY金と東京金、先物取引の異なる限月間などで行われます。同一銘柄で同数量を取引するため、価格差(市場の歪み)をとらえることができれば、理論的にはノーリスクと言えます。

この裁定取引は、機関投資家などがサヤ抜きを狙う方法として用いていますが、一般の個人投資家が「同一の価値を持つ商品の一時的な価格差(歪み)」を見つけ、収益チャンスをつかむのは容易ではありません。というのも、少しでも価格差が生じると、すぐに裁定取引が仕掛けられ、一瞬で歪みが解消されてしまうからです。

このため、常に裁定取引のチャンスを狙っているプレイヤーの存在は、市場間や現物・先物間の適正な価格形成に役立っていると言うことができます。

 ,

この記事が気に入ったらシェアしよう

「サヤ取り」って
どんなトレード?





金地金・金先物取引などお気軽にご相談ください。
お電話でもどうぞ

動画で学ぶ金投資

金投資について楽しくわかりやすい動画コンテンツです。
大人気GOLD君が大活躍中!是非一度ご覧ください。

  • 第一話 いま話題の金投資って?

  • 第二話 どうして今金が注目されているの?

  • 第三話 金っていくらするの?

動画で学ぶ金投資




  • カテゴリー

  • 人気記事ランキング

    最新の投稿記事

    注目のキーワード



    " "