今、密かなブームの
アンティークコイン

2017年11月17日

金の価値に加え、美術的・歴史的・希少価値も

最近、巷では「アンティークコイン」の人気が高まっているようです。

アンティークコインとは「造られてから100年以上経ったコイン」のこと。年代別にみると、紀元前のものを「古代コイン」、それ以降、第二次世界大戦までのものを「アンティークコイン」、それ以降につくられたものを「モダンコイン」と呼び分けたりもします。

コレクターは世界中でわずか300万人ほどと言われています。価格が高騰しているコインも多く、日本でも愛好家が徐々に増えてきました。

アンティークコインというと、「やっぱり純金製でしょ」と思われるかもしれません。でも、じつはアンティークコインには、金に銀や銅を混ぜた合金が使われています(一般に金の含有量は90%以上)。金だけでは、柔らかすぎて肖像画など細かなデザインを施すのが難しいからです。

では、純度99.99%の金地金よりも安いかというとそうでもありません。アンティークコインは、金の価値に加え、美術的・歴史的な価値や希少価値が高く評価されるため、金よりはるかに高価なコインも数多くあります。

それではまず、世界中の収集家があこがれる代表的なコインの一部をご紹介します。

世界で最も美しい、英国ウナライオン金貨

ウナライオン

世界で最も美しいコインといわれるのが、1839年発行の「ウナライオン」と呼ばれる5ポンド金貨。発行から180年近くも経っています。表には大英帝国の女王に18歳で即位したばかりのヴィクトリア女王、裏には英国の有名な叙事詩『妖精の女王』に登場するウナ姫とライオンが描かれています。

発行枚数はわずか400枚といわれ、その美しさに加え、希少性も高く、価格はなんと1,700万~2,500万円。直径37.8mm、重さ約39.9gの小さなコインが何千万円もするなんて驚きですね。

2015年9月に行われたオークションではウナライオンのフルセット(15枚)がおよそ1億円で落札されています。価格に幅があるのは、コインの状態やグレードなどによって売買価格が大きく変わってくるからです。

米国の1933年「ダブル・イーグル」は8億円!?

セントゴーデンズ20ドル金貨

米国を代表するコインが「セントゴーデンズ20ドル金貨」です。1907年から1933年にかけて発行されました。著名な彫刻家、オーガスタス・セント=ゴーデンズ氏がデザインしたことから、この名がつきました。

表には右手にたいまつを、左手にはオリーブの枝を持った自由の女神、裏には米国の国鳥、白頭鷲がデザインされています。このため、通称「ダブル・イーグル」とも呼ばれています。

なかでも、1933年製のものは残っている数が極めて少なく、2002年にオークションで、なんと750万ドル(1ドル=110円換算で8億2,500万円)の高値で取引されたそうです。

「雲上の女神」が描かれたオーストリアの100コロナ金貨

フランツ・ヨーゼフ1世治世60周年記念雲上の女神100コロナ金貨

「雲上の女神」のデザインの優美さが高く評価されているのが、オーストリアの「1908年フランツ・ヨーゼフ1世治世60周年記念 雲上の女神100コロナ金貨」。天上で女神になった最愛の妻エリザベートが雲上から皇帝に祝意を表している様子が描かれているそうです。

エリザベートはこの金貨が発行される10年前に無政府主義者によって暗殺されてしまったそうです。こうした歴史の秘話や物語が秘められているのもアンティークコインの魅力の1つといえるでしょう。発行は1908年のみ。価格は400万円程度とされています。

モダンコインの中で人気のヤングエリザベスとダイアナ

ヤングエリザベス5ポンド金貨

1999ダイアナ妃追悼記念5ポンド金貨

英国エリザベス女王のモダンコインの中でも、とくに人気が高いのが1980~1984年に発行された通称「ヤングエリザベス」(1983年は未発行)と、1999年に発行された「ダイアナ妃追悼記念5ポンド金貨(通称:ダイアナ)」です。

ヤングエリザベスは、コインに描かれた横顔が美しいことから人気が急上昇。最近になって注目され始め、2015年に約50万円だったのが2016年には200万円まで急騰しています。

ダイアナが発行されたのは1999年のみ。7500枚しか発行されなかったので、なかなか市場に出回らず、入手が難しいといわれています。

精巧につくられた“ニセモノ”に注意!

こうしてみると、見た目も美しいし、値上がりも期待できるなら、「家宝として“1枚”持っていてもいいかな」なんて気がしてきますよね。アンティークコインの価格は数十万円から数億円と幅広いので、予算の範囲内で“お気に入りの1枚”が見つかるかもしれません。

ただし、精巧につくられた“ニセモノ”が数多く出回っているので注意が必要です。プロでも見抜くことが難しいものもあるようです。購入するなら、信頼のおける鑑定機関による鑑定済みコインを選びましょう。代表的な鑑定機関は米国のPCGS社とNGC社。この2社で世界の鑑定シェアの90%以上を占めているそうです。

コインの状態は、シェルドンスケールと呼ばれる世界基準によって定められ、そのグレーディング(格付け)は70段階にも及んでいます。

鑑定・格付けが行われたコインは、すり替えや偽装防止のために、開封できない「スラブ」と呼ばれる特殊ケースに納められます。このケースには「コインの識別番号」「年号」「発行国」「通貨単位」「グレーディング」が記されています。

せっかく手に入れたのだから触って歴史の重みを感じてみたいという衝動にかられるかもしれませんが、ケースを開けてしまうとグレーディングが無効になってしまいます。資産価値という点を考えれば、外から眺めるだけにしておくのがよさそうです。

参考:『アンティークコイン投資 究極の資産防衛メソッド』(安井将弘著、セルバ出版)

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