金と株、リスクが大きいのはどっち?

2017年11月20日

価格変動リスクとは「値動きの大きさ」のこと

株価はニュースなどでけっこう目にしますが、商品の価格に触れる機会は少ないかもしれません。そのため、何となく、商品相場は「株よりも値動きが激しく、ハイリスク」と思っている人も多いのではないでしょうか。

実際にそれを検証する前に、「価格変動リスク」についておさらいします。

ここで言うリスクとは、一般的な意味の「危険性」ではなく、時間の経過とともに変化する「値動きの大きさ」のことを指します。一般に、値動きの幅が大きい商品ほど想定される利益と損失は大きくなり(ハイリスク・ハイリターン)、逆に値動きの幅が小さい商品ほど想定される利益と損失は小さくなります(ローリスク・ローリターン)。

つまり、値動きの幅が大きな商品は、大きな利益を得られる可能性がある一方、大きな損失を被る可能性もあるというわけです。リスクとリターンは「表裏一体」なんですね。

価格変動リスクが大きいか小さいかを判断する最も単純な方法としては、過去の高安の幅を見る方法があります。

価格変動リスクは「金 < ガソリン」

では、商品の代表格である「金」と「ガソリン」、そして東証1部の中でも時価総額が最大で株価が安定している大型株の「トヨタ自動車」の値動きを比べてみましょう。

価格水準の異なる銘柄の値動きの大きさを比較するため、ここでは過去の年間変動率を用います。図1は東京金先物の2001年~2016年の年間変動率を計算したものです。年間変動率は年初の始値を基準として以下の計算式で算出しています。

(最高値 – 最安値)÷始値×100 (%)

例えば、東京金の2005年の年間変動率は、図1のように53.4%になります。

(高値2,155 – 安値1,385)÷ 始値1,442 × 100 = 53.4%(小数点第2位を四捨五入)

東京金先物は、16年間(2001年~2016年)の年間変動率の平均が26.8%、最大53.4%、最小10.9%でした。

では、この年間変動率は他の2つの商品に比べてどうなのでしょうか。

同じように、東京ガソリン先物の年間変動率をまとめたのが図2です。同じく16年間の年間変動率の平均は45.1%、最大93.0%、最小24.6%でした。

これを見ると「ガソリン」の年間変動率は「金」よりも大きく、平均・最大ともに約1.7倍になっていることが分かります。

実際、商品先物取引の銘柄の中でも、値動きが比較的小さい金は入門商品として初心者に人気がありますし、大きな値動きが期待できるガソリンなどの石油関連商品は、ベテランの方に大変人気があります。

ガソリンとトヨタの価格変動リスクはほぼ同じ!

では次に、トヨタ自動車株の同期間の年間変動率を見てみましょう。

図3のように、平均は45.2%、最大65.0%、最小28.2%でした。16年間の平均の変動率から言えば、株価が比較的安定しているトヨタ自動車とガソリンはほぼ同じという結果です。

商品取引の中でも値動きが大きいと言われているガソリンですが、それと日本を代表する大型株の1つ、トヨタ自動車の価格変動リスクがほぼ同じというのは、ちょっと驚きですね。しかも株式市場には、トヨタ自動車を上回る値動きの銘柄はそれこそ数えきれないくらいあります。意外と個別銘柄株は商品と比べても値動きが荒いんですね。

「有事の金」といわれる所以とは

上グラフは3銘柄の年間変動率の推移です。リーマンショックのあった2008年はトヨタ株とガソリンの変動率がともに跳ね上がっているのが分かります。皆さんご存知の通り、この年は世界同時株安が起きる一方、商品相場も大幅に下落した年です。この時トヨタ自動車は59.6%、ガソリンは71.5%と大きく値下がりしました。

しかし、こうした中でも、金の下落率は37.4%と、他の2銘柄のように暴落するようなことはありませんでした。これこそ、「有事の金」といわれる所以。コモディティでありながら、世界共通の価値を持ち、世界中どこでも換金できる「通貨」という特性を併せ持つ金ならではの特徴と言えます。

 , ,

この記事が気に入ったらシェアしよう

金と株、リスクが大きいのはどっち?





金地金・金先物取引などお気軽にご相談ください。
お電話でもどうぞ

動画で学ぶ金投資

金投資について楽しくわかりやすい動画コンテンツです。
大人気GOLD君が大活躍中!是非一度ご覧ください。

  • 第一話 いま話題の金投資って?

  • 第二話 どうして今金が注目されているの?

  • 第三話 金っていくらするの?

動画で学ぶ金投資




  • カテゴリー

  • 人気記事ランキング

    最新の投稿記事

    注目のキーワード



    " "