金価格、過去の
最高値・最安値は?

2018年03月28日

国際金価格の史上最高値は1オンス=1,923.7ドル

金は円建て価格だけでなく、世界基準のドル建て価格の動向もチェックしておくことが大切です。というのも、ドル建て金価格を円換算したものが国内金価格の基準になるからです。

それではまず、ドル建て金価格の史上最高値・最安値から見てみましょう。

ドル建て金価格の史上最高値は、2011年9月につけた1トロイオンス=1,923ドルです。国内では「1g=何円」と表示されますが、国際価格では「1トロイオンス=何ドル」と表示されます。トロイオンス(以下、オンス)は貴金属などに用いられる質量の単位で、1オンスは約31.1035グラムになります。

上チャートを見て分かるように、ドル建て金価格は2001年を境に下降トレンドから上昇トレンドへ転換し、2011年の史上最高値までほぼ一本調子に上昇しました。この間の10年で7倍以上に値上がりしています。

2001年から価格が上昇し始めた背景には、米国景気の失速や、2001年9月11日に起きた米同時多発テロなどによって、米国やドルに対する信認が少しずつ薄れてきたことが挙げられます。米国経済のリセッション(景気後退)やドル安によって行き場を失った投資マネーが「安全資産の金」にシフトし始めたのです。

2008年には米大手投資銀行、リーマン・ブラザーズの経営破綻をきっかけに広がった世界的な金融危機や、ギリシャの財政不安が招いた欧州債務危機で、ペーパー資産(株や債券など)への不安から、資産の一部を金に振り向ける動きが強まりました。

こうした中、米連邦準備理事会(FRB)はゼロ金利政策とともに、金融機関から国債やMBS(住宅ローン担保証券)などを買い取り、世の中に大量の資金(ドル)を供給する量的緩和政策に踏み切りました。一般にドルと金価格は次のような逆相関関係があります。

ドル高=金価格下落

ドル安=金価格上昇

つまり、ドルの供給量を増やす量的緩和は、ドルの価値を下落させるため、金価格の上昇要因になります。結局、量的緩和は第1弾(2008年11月~2010年6月)から第2弾(2010年11月~2011年6月)、第3弾(2012年9月~2013年12月)と長期化することになりました。

さらに、2011年8月には大手格付会社S&Pが米国債の格下げを発表したことで、ドル不安が一気に高まり、いっそう金を買う動きが強まりました。その結果、前述した史上最高値を記録したというわけです。

1980年1月以降の最安値は1オンス=253.2ドル

では、反対に史上最安値はいくらでしょうか。

固定相場制時代を含めると、最安値は金ドル本位制(1944年導入)で定められた1オンス=35ドルです。当時は、世界最大の経済力を誇る米国が、ドルの信用の裏付けとして求められれば必ずドルと金を1オンス=35ドルで交換することを約束していました。

変動相場制に移行後は、1980年1月に高値(1オンス=875ドル)をつけた以降で見ると、最安値は1999年8月の253.2ドルになります。

90年代には金価格は低迷を続けました。米国が好景気だったからです。これを後押ししたのがIT革命を背景とした旺盛な設備投資と個人消費でした。米国の株式市場を代表するNYダウ(ダウ工業株30種平均指数)は、1991年の3,100ドル水準から1999年には1万ドル台まで大きく上昇しています。

こうした米国の経済力を背景にドルへの信頼感が高まる一方、安全資産の金は売られました。「リスクヘッジのための金を保有していなくても、ドルを持っていれば大丈夫」という安心感が広がったからです。上昇トレンドに転換した2001年以降とは、まさに逆のことが起こっていたのですね。

国内金価格の史上最高値は1g=6,495円

では続いて、円建ての国内金価格の史上最高値・最安値を見てみましょう。

史上最高値は、1980年1月の6,495円です。

このとき何が起こっていたかというと、1978年12月のイラン革命をきっかけに起きた「第二次オイルショック」。それと旧ソ連がイスラム原理主義ゲリラを抑えるために起こした「アフガニスタン侵攻」です。高インフレ(物価の高騰)による金の値上がり期待と、冷戦の緊張が高まる中、安全資産として金が買われ、急騰しました。

この時、ドル建ての金価格も急騰し、それまでの最高値である875ドルをつけたのですが、前述した通りドル建て金価格は2000年代に入ってこの時の高値をあっさり更新します。ところが国内金価格は1980年1月の6,495円が現在も史上最高値のままです。

ドル建てと円建てで最高値をつけた年代がこうも違うのは、1980年代と2010年代ではドル/円レートの水準が大きく異なるためです。1980年1月当時は1ドル=240円台でしたが、2011年9月は70円後半。30年で3倍も円高が進んだのです。前述したように国内金価格は、ドル建て価格を円換算した価格が基準となるため、円高は国内金価格を押し下げるのです。

1980年以降の史上最安値は836円

一方、国内における1980年以降の史上最安値は、1999年9月につけた836円。当時は1kgの金が100万円以下で買えたのですね。最安値の方はドル建ての金価格とほぼ同じ時期に(ドル建ては1999年8月)記録しており、その背景には、前述したように米国の好景気とドルへの信頼がありました。そして国内金価格もこの後、長期の上昇トレンドへと転換することになったのです。

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