金先物取引

金チャートの見方
~トレンド分析~

2018年05月22日

相場には「上昇・下降・ボックス」の
3つのパターンがある

トレーダーとひとくちにいっても、大きく2つのタイプに分かれます。1つは、景気や金利、物価など経済の基礎的な条件を重視する「ファンダメンタルズ派」。そしてもう1つは、過去の価格や出来高などから将来の値動きを読むチャート分析を重視する「テクニカル派」。どちらがイイとか優れているというわけではなく、自分の過去の経験から勝つ確率の高かったほうに傾くようです。

今回は、テクニカル派が判断材料にするチャート分析の基本、「トレンド分析」について紹介します。

トレンドは「流行、趨勢」という意味で「今年のファッションのトレンド」なんていう使われ方をしますが、ここでいうトレンドとは「相場の方向性」のことです。

金でも株でも、相場が右肩上がりにあるときを「上昇トレンド」、逆に右肩下がりにあるときを「下降トレンド」といいます。もちろん、相場は一直線で上がり続けたり下がり続けたりするわけではありません。投資家の売買動向を反映して常に上下動を繰り返しながら動くので、全体的な大きな流れとして上昇傾向にあるか下降傾向にあるかということになります。

また、上昇や下降といった値動きのパターンが明確に出ないときもあります。一定の範囲内で上下動を繰り返し、どっちに向かうのかが見えないような状態が「ボックス相場(横ばい相場、保ち合い相場ともいう)です。

相場は、この3つのパターンを繰り返しながら推移していて、積極的に売買差益を狙うトレーダーは、まずチャートを見て現在のトレンドを確認します。上昇トレンドは「買い」から、下降トレンドは「売り」から取引するのが基本。トレンドに沿った取引のほうが勝率は高くなると思われているからです。このようにトレンドに沿った売買の仕方を「順張り」といいます。

相場の大きな流れを表すトレンドライン

チャートを見れば、今がどんなトレンドか何となく分かりますが、それをもっとはっきり表すのが「トレンドライン」です。

価格が右肩上がりと思われるときは、図1のようにチャートの安値をつないでラインを引きます。こうすれば、上がったり下がったりはあっても全体的には右肩上がりになっていることがはっきりとわかりますね。これを「上昇トレンドライン」といいます。

逆に、価格が右肩下がりと思われるときは、図2のようにチャートの高値をつないでラインを引きます。これを「下降トレンドライン」といいます。

実際の金の日足チャート(東京金先物取引)にトレンドラインを引いてみると、図3のようになります。その時々のトレンドがすごくつかみやすいですね。

トレンドラインは売買の
ポイントとしても活用できる

「わざわざラインを引かなくても、チャートを見ればトレンドは分かる」と思われるかもしれませんが、このトレンドライン、単に上げ下げを判断するためだけのものではなく、売買のタイミングを計るポイントとしても活用できるのです。

相場が上昇している時は、価格が上下動を繰り返しながらも、下値はどんどん切り上がっている状態です。この下値を結んだのが上昇トレンドラインで、上昇トレンドにある時は、価格がトレンドラインまで下げると、そこで反転して再び上がる傾向があります。そのため、このラインは「下値支持線」とも呼ばれます。

なぜこんなことが起きるのでしょうか。価格が下値支持線に近づくと、「そろそろ反転して上昇に向かうだろう」と判断する投資家が増え、市場での買い意欲が高まるからと考えられます。多くの投資家が同じチャートを見ているので、結果的に同じような行動を取ることになり、それが値動きにも現れるという訳です。

ただし、いつもそうなるとは限りません。いつかは下値支持線を大きく下抜ける時が来ます。これを「ブレイクダウン」といい、下降トレンドへの転換シグナルとされています(図4)。

トレンドラインがなぜ売買のタイミングを計るうえで重要な判断材料の1つになるか、お分かりいただけましたでしょうか。

下降トレンドラインも「上値抵抗線」と呼ばれ、考え方は同じです。相場が下降トレンドのときは、価格が上値抵抗線まで上がると、そこで頭打ちとなり再び下降する傾向があります。逆に、上値抵抗線を大きく上に抜けた場合は「ブレイクアップ」といって、上昇トレンドへの転換シグナルとされています(図5)。

さて、3つ目の値動きのパターンとしてボックス相場があります。図6のように高値を結んだラインを「上値抵抗線」、安値を結んだラインを「下値支持線」とするのは同じですが、ボックス相場の場合、相場がこの2ラインの間を行ったり来たりして方向性(トレンド)がない状態です。

ボックス相場でも、上値抵抗線、下値支持線を大きく抜けた場合は新たなトレンド発生と見る点は同じです。

ローソク足の期間でトレンドが変わることに注意

トレンドを見るときの注意点として、ローソク足の期間によってトレンドが変わることがあります。例えば、「5分足チャートで見ると上昇トレンドなのに、日足チャートでは下降トレンドだった」というのはよくあること。この時、5分足チャートだけを見て「買い」と判断してしまっては、「木を見て森を見ず」という事になりかねません。そうならないために、月足→週足→日足→時間足といったように長い期間のチャートからトレンドを確認していくことが大切です。

最後に今回ご紹介したのは、あくまでもトレンドを見る場合のセオリーです。ブレイクアップしたから必ず価格が上昇に転じるわけではありません。少し上がって元に戻ってしまうこともあるし、上昇に失敗したことによって逆に下げ圧力が強まることも当然あります。あくまでも値動きを予想するときの情報の1つとして活用しましょう。

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