分かっているけど、
できない「損切り」って?

2018年06月12日

損失を確定させ、見切りをつけるのが「損切り」

「金などの商品先物取引や株の信用取引、FXなどの短期売買で勝つためには“損切り”が重要」とよく言われます。損切りとは、評価損(含み損)が出ているポジション(建て玉)を決済して損失を確定させること。つまり、もうここで取引を終えたほうがいいな、と見切りをつけることです。

なぜ、損切りが重要なのか、その理由を説明しましょう。

図1は、ある銘柄(東証1部)の日足チャートです。仮に、短期売買の予定で株価の上昇を予想し、A時点で買ったとします。

ところが、株価は予想に反してどんどん下落。数日間で利益となるはずが、日を追うごとに評価損が大きく膨らんでいきます。このように損失が出ている銘柄を放置し、いつ来るとも分からない値上がりを待ち続けている状態のことを「塩漬け」といいます。漬物のようにじっくり寝かせて味が増すならいいですが、こちらはそうではありません。

さて、このときB時点あたりでポジションを決済して損失を小さく抑えれば、残った資金で再チャレンジすることができたはず。今後も値下がりすると予想するなら信用取引で売ってもいいし、他に有望な銘柄を探してもいいでしょう。損切りする最大の目的とは、このように損失を小さく抑えて再チャレンジすることです。損失が小さければ小さいほど取り戻すのも容易になりますから。

どんな相場のプロでも、100%価格予想を的中させるのは絶対に無理です。一般に取引期間が短くなるほど、予測は困難になります。そのため、勝つためには「予想が外れること」を前提にした取引をすることが大切なのです。だからこそ、取引機会を増やすために「損失を小さく抑える損切りが重要」になると言われています。

とは言っても「いずれ値上がりする可能性があるのだから、そのまま持っていてもいいのでは」と思う人もいるでしょう。

ただし、塩漬け前提の取引は非常に資金効率が悪くなります。利益がでたら決済し、損失になったら保有し続けることを繰り返していると、間違いなく最終的には塩漬け銘柄ばかりを抱えてしまうことになります。「気づいたら、“クズ銘柄”ばかり…」なんてことにならないように注意してください。

事前にトレードルールを決めておく

「では、どのくらいの損失が出たら、損切りすればいいの?」という疑問が出るのは当然ですね。

短期売買のトレーダーは通常、取引をする前に自分の戦術に合わせて「いくらでエントリーし(取引に入り)、いくらで利食い(利益確定)し、いくらになったら損切りするか」というトレードルールを必ず決めています。

利食いや損切りの価格を決める方法は、値幅や金額(損失と利益の額)で決めたり、テクニカルチャートを見て決めたりと人それぞれ。取引する商品や想定する取引期間などによっても変わってきますが、一般的には値幅で決める人が多いでしょう。

その場合は「買った価格から200円上がったら利食い、100円下がったら損切り(A)、あるいは「買った価格から50円上がったら利食い、200円下がったら損切り(B)」といったように決めます(図2)。

価格が上がるか下がるかを50%とすれば、Aのように利食い幅を損切り幅よりも大きくしておけば、理論的にはトータルで儲けられる可能性が高くなります。一方、Bは逆に損失幅のほうを大きくし、勝率を上げることによってトータルで儲けるという考え方です。取引の経験を積み重ねながら、自分の戦術に合ったトレードルールを確立していきましょう。

もし、そのルールで10回取引して10回負けたら、それは明らかに戦術ミス。でも、考えようによっては、その逆のポジションを持っていたらかなりの確率で勝てたということにも。勝率アップを図るには、負けた原因を冷静に分析し、戦術を見直していくことが非常に重要です。

「利小損大」は初心者によくある負けパターン

さて、トレードルールを決めたら、実際に取引しながら、その戦術・ルールが有効なのかを検証していきます。ところが、いざ始めてみるとルール通りに取引するということがどれだけ難しいものか分かります。

実際のトレードでは、ルール通りに損切りしたものの、すぐに価格が戻り「結果的に損切りしなければ良かった」といった場面に必ず出くわします。そんな経験が重なると、同じ場面で「またすぐに戻るのでは…」という思いから、ルール通りにできなくなってしまいます(図3)。時には、ルールを破って結果として上手くいったなんてこともあるでしょう。そうなると、ますますルール通りにできなくなります。

 また、「最初は順調に利益が出ていたが、目標としていた利益額の手前で反転し、結局、損切りになってしまった…」なんていうこともあります。すると今度は「また下がるかもしれないから、目標額手前で決済しよう」という心理に。

このような心理状態が続くと、利益がどんどん小さくなる一方、損失は大きくなるという「利小損大」にまっしぐら。人間の心理メカニズムがトレードを邪魔するわけです。じつは、これは初心者によくある負けパターン。短期売買で勝つためには、トレードのスキル以上に、こうした人間の本能に負けない強いメンタルが非常に重要になるのです。

 ,

この記事が気に入ったらシェアしよう

分かっているけど、
できない「損切り」って?





金地金・金先物取引などお気軽にご相談ください。
お電話でもどうぞ

動画で学ぶ金投資

金投資について楽しくわかりやすい動画コンテンツです。
大人気GOLD君が大活躍中!是非一度ご覧ください。

  • 第一話 いま話題の金投資って?

  • 第二話 どうして今金が注目されているの?

  • 第三話 金っていくらするの?

動画で学ぶ金投資
テクニカル分析コラムテクニカル分析コラム

資料請求資料請求

J-CASTコラムJ-CASTコラム

はじめての金投資はじめての金投資

セミナーセミナー
  • カテゴリー

  • 人気記事ランキング

    最新の投稿記事

    注目のキーワード



    " "