「人生100年時代」の
資産運用法

2018年07月17日

100歳以上の高齢者はどんどん増えている

いよいよ、健康寿命が100歳になる「人生100年時代」が訪れようとしています。国立社会保障・人口問題研究所の人口統計資料(2018年版 ※1)によると、0歳の平均余命は2016年現在、男性が80.98歳、女性が87.14歳(※2)。これは、2016年に生まれた新生児が何歳まで生きられるかという平均で、2065年には男性が84.95歳、女性が91.35歳になる見通し(※3)です。今後さらに寿命は伸びていくでしょう。

実際、100歳以上の高齢者の数は、医療の進歩や健康志向などを背景にどんどん増えています。厚生労働省によると、その数は1963年には全国で153人でしたが、1981年には1,000人を超え、1998年には1万人を突破。さらに、2012年には5万人を超え、2017年には6万7,824人(男性8,187人、女性5万9,627人)に上っています(※4)。1998年から2017年の19年間で、約6.8倍も増えているんですね。

長く働き続けても「老後資金」がないと心配

これまで人の寿命は、長らく80歳程度でしたが、100歳時代になると何が変わるのでしょうか。

ロンドン・ビジネススクール教授、リンダ・グラットンと、同経済学教授、アンドリュー・スコットが書いたベストセラー『LIFE SHIFT(ライフ・シフト)』(東洋経済新報社)では、100歳まで健康で生きられるようになると、これまでの「教育→仕事→引退」というライフプランを大きく見直さなければならないとしています。長生きをする人が増えることによって公的年金の不足が見込まれ、70歳を超えても働き続けることが必然となるため、「教育」「多様な働き方」「無形資産」の重要性が増すと指摘しています。転職・再就職するには、年齢に関係なく、新しい知識やスキルを学び続けることが必要。お金だけでなく、経験や人的ネットワークといった無形資産も重要になるといいます。

今こそ一度立ち止まって、人生100年時代の生き方やライフプランについてじっくりと見つめ直してみるべきでしょう。

とはいえ、ビジネスやマーケット、環境などの変化がますます加速している昨今、新しい知識やスキルを身につけながら長く働き続けるのは至難の業。65歳まで今の会社で働いたとしても、100歳までには30年以上あります。将来、高齢者も働きやすい世の中になり、なるべく長くがんばったとしても、やっぱり「老後資金の準備」がないと心配ですよね。政府も近年、確定拠出年金やNISA(少額投資非課税制度)を導入・拡充し、長期的な資産形成をサポートしています。

ゆとりのある老後生活には1億2,528万円必要!?

では、老後資金はいくらあれば安心なのでしょうか。

生命保険文化センターの「平成28年度生活保障に関する調査」(※5)によると、夫婦2人が想定している老後の最低日常生活費の平均は月額22万円。ゆとりある老後生活を送るための上乗せ額の平均は月額12.8万円となっています。

つまり、老後資金は最低でも月額22万円、30年間で7,920万円が必要。経済的にゆとりのある老後生活を送るには月額34.8万円、30年間で1億2,528万円かかるという計算になります。もちろん、退職金や公的年金で一部はカバーできるし、若い時ほど趣味や旅行などにお金も使わなくなるでしょう。

いずれにしても、中長期の資産形成は「投資」を取り入れて、なるべく早く始めることが肝心です。株式相場は変動幅が大きいため、安定的なリターンを獲得するには中長期投資が望ましいからです。

「蓄えが1億5,000万円あるから、投資なんて必要ない」

と思っている人も要注意! 現在のお金の価値が将来も同じとは限りません。

インフレになると、モノやサービスの値段の上昇ペースが加速し、現金の価値が目減りしてしまいます。例えば、100万円で買えたモノが120万円出さないと買えなくなるといったことが起きます。ですから、今ある資産がインフレによって目減りしないように投資を取り入れた資産運用が必要になるというわけです。

日本は、物価が下がるデフレが長く続いているため、インフレを実感できない人も多いかもしれません。しかし、歴史を振り返れば、経済は好景気と不景気を繰り返し、インフレも起きてきます。「人生100年」のスパンで見れば、インフレの可能性を無視するのはリスクが大きいといえるのではないでしょうか。

幅広い分散投資が基本

「人生100年時代」にはどのような資産運用を行うべきでしょうか。

やはり基本となるのは、リスクを抑えながら安定的に増やす「分散投資」です。1つの資産に集中して投資すると、その資産が大きく値下がりした場合、その影響が大きくなるからです。

分散投資には、値動きや期待リターンなどが異なる資産を組み合わせる「資産(銘柄)の分散」、投資する国や通貨を組み合わせる「地域の分散」、タイミングをずらして投資する「時間の分散」などがあります。

国内外の株式や債券などへの分散投資に必要な知識やノウハウを個人で身につけたり情報収集したりするのは大変ですが、投資信託を利用すれば、専門家が代わって運用してくれます。さまざまな投資信託を組み合わせることによって、幅広い国際分散投資が手軽に始められます。

どのような資産配分にするかは、どのくらいのリターンを求めるかによって変わってきます。老後資金の運用なら、私たちの年金を運用しているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)の基本ポートフォリオ(※6)が参考になるでしょう。

金のリスクヘッジ機能を上手に活用しよう!

もう1つ、「人生100年時代」の資産運用におすすめしたいのがポートフォリオへの「金(ゴールド)」の組み入れです。

「有事の金」といわれる金は、戦争やテロ、大災害など政治や経済が混乱するような有事の際に、リスクヘッジ効果が期待できます。株や債券などが売られる局面では、市場のマネーが安全性の高い金に向かうため、金価格が上昇する傾向があるからです。

リーマンショックの時のような世界同時株安が起きると、運用資産も大きく目減りしてしまいます。そんなとき、慌てて売ってしまうと大きな損失を被ります。しかし、リスクヘッジ効果のある金を保有していれば、その目減りを小さく抑えることができるため、安心して運用を継続できるのです。一般に資産家は、資産ポートフォリオの10~15%を金で保有しています。

また、実物資産でもある金は、物価が上昇すると価格が上がる傾向があるため、「インフレに強い」こともメリットです。一方、デフレが進行して景気悪化が顕著になる局面でも、金はリクスヘッジ効果が期待できます。企業や国の信用不安が高まることから株や債券、通貨などは売られますが、破綻リスクのない金は逆に買われて価格が上昇する傾向があるからです。

グローバル化がよりいっそう進み、ますます世界同時株安が起きやすい環境になっています。金のリスクヘッジ機能を「人生100年時代」の資産運用に上手に活用していきたいですね。

(参考)

▼※1
国立社会保障・人口問題研究所の人口統計資料(2018年版)
http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Popular/Popular2018.asp?chap=5&title1=%87X%81D%8E%80%96S%81E%8E%F5%96%BD
▼※2
生命表:2016年
http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Popular/P_Detail2018.asp?fname=T05-11.htm&title1=%87X%81D%8E%80%96S%81E%8E%F5%96%BD&title2=%95%5C%82T%81%7C11+%90%B6%96%BD%95%5C%81F2016%94N
▼※3
特定年齢の平均余命:1921~2065年
http://www.ipss.go.jp/syoushika/tohkei/Popular/P_Detail2018.asp?fname=T05-12.htm&title1=%87X%81D%8E%80%96S%81E%8E%F5%96%BD&title2=%95%5C%82T%81%7C12+%93%C1%92%E8%94N%97%EE%82%CC%95%BD%8B%CF%97%5D%96%BD%81F1921%81%602065%94N
▼※4
厚生労働省 100歳以上の数
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-12304250-Roukenkyoku-Koureishashienka/0000177627.pdf
▼※5
生命保険文化センターの「平成28年度生活保障に関する調査」
http://www.jili.or.jp/research/report/pdf/h28hosho.pdf
▼※6
GPIFの基本ポートフォリオ
http://www.gpif.go.jp/gpif/portfolio.html

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