金先物取引

商品先物で億を稼ぐ
トレーダーは存在する?

2018年09月26日

本にも登場する日本のスゴ腕投資家たち

FXや仮想通貨で「億り人(おくりびと・1億円以上稼いだトレーダー)が話題になりますが、商品先物取引でも勝ち続けているスゴ腕トレーダーが存在します。なかなか表舞台には出てこない彼らをとりあげた本が『億を稼ぐトレーダーたち-日本版マーケットの魔術師たちが語る成功の秘密』(林知之著/マイルストーンズ)。「日本版」とあるように、米国のトップトレーダーが語る成功の秘訣を書いた名著『マーケットの魔術師』(ジャック・D.シュワッガー著/パンローリング社)にヒントを得たそうです。

日本のスーパートレーダー9人がそれぞれ独自の相場哲学とトレード手法を述べているこの本は、著者が運営する林投資研究所の『研究部会報』で紹介してきたインタビューをまとめたもの。その考え方や成功へのプロセスは、ビギナーからベテランまで、また対象商品を問わず、すべての投資家の参考になるはずです。

驚異の収益率500%超!
商品先物チャンピオンシップで優勝

彼らがどんな取引をしているのか興味がありますよね。ここでは9人のうち、商品先物をメインにする個人のトレーダー2人を紹介しましょう。

まず1人目は、学習塾の経営者、杉山晴彦さん。2005年のリアルマネーによる「ロビンス-タイコムチャンピオンシップ」に参加し、5カ月間で509.88%という驚異的な収益率を叩き出して優勝しています。仮に元手が1,000万円としたら、5,098万8,000円に増やしたわけですね。たしかにこれはスゴイ!

そんな杉山さんも、2001年にトレードを始めた当初は株や商品先物で失敗の連続だったといいます。転機になったのは、商品先物(メインはガソリン)でルール通りに売買するシステムトレードに本格的に取り組み始めた2004年。初めはなかなか利益が上がらなかったようですが、システムに改良を加えていくうちに損益曲線が底練りから緩やかながら右肩上がりになってきたそうです。

杉山さんは、システムトレードを「バックテストをして、その結果に基づいて優位性のある取引をすることと定義しています。具体的なシステムの内容については本を見ていただくとして、どのような売買条件を設定すれば優位性のある取引が行えるのかをとことん追求したことが成功の秘訣といえるでしょう。

杉山さんは、成功しているトレーダーの4つの共通点を挙げています。それは(1)余裕のある建玉をする、(2)記録をつける、(3)自分に合った方法を選ぶ、(4)手間と時間をかける――ということ。儲かっている人は、記録をつけそれを基に研究し、手間と時間をかけて自分に合ったトレード手法を確立しているんですね。あなたはどうですか。

商品先物取引で2007年に累計利益5億円を達成!

もう1人は、商品先物取引などに関する様々な情報を発信するWEBサイト「先物探花(さきものたんか)」を運営・管理している、秋山昇さん。コンピュータ関係の会社員ですが、商品先物取引で2007年に累計利益5億円を達成したそうです。

秋山さんがトレードデビューしたのは2000年。ゴム指数の異限月サヤ取りとゴムのサヤすべり取りでポジションを持ったのが初めてだったそうです。異限月サヤ取りとは、相場の上下に関係なく、2つの限月の乖離に注目して利益を上げる方法。サヤすべり取りとは、順ザヤのとき、理論的には時間の経過とともに価格が下がっていくため、期先(決済期限が最も遠い限月)を機械的に売っていく方法です。

株ではなく、いきなり商品先物から入った理由は「株をやるには自己資金が少なすぎたこと」と「価格の上下を当てなくても利益を上げることができるサヤすべり取りが魅力的だったこと」。でも、商品相場をウォッチし始めたのは1995年といいますから、実際に取引を始めるまでになんと5年間も研究に費やしています。

この間、インターネットで過去データを探し当て、自分でプログラムを組んでサヤすべり取りを検証してみたそうです。さらに、銘柄を選ぶための知識がなかったので、順ザヤの銘柄は全部、日々の値段を場帖に記録していったとか。やっぱり前の杉山さんが挙げた成功しているトレーダーの共通点に秋山さんも当てはまっていますね。

とはいえ、実際にトレードを始めてからも試行錯誤を重ね、順調に利益が出始めたのは2003年頃から。システムトレードではなく、ガソリン、灯油、原油などを対象にサヤを重視した片張りがうまくいったそうです。

慎重かつ冷静な取引を機械のように継続する一方、ときには海千山千の投機家たちを向こうに回して大勝負を仕掛けることもあるという秋山さん。サヤ取りと片張りのダブルでやられて、あと1日高かったら完全に“飛ぶ”(証拠金不足で強制的に決済される)寸前までいったことも。ギリギリで下がり始めて何とか助かり、そこからガンガンと売り増しを始め、大きなリターンを手にしました。価格が下がってきたことで建玉に含み益が生じ、証拠金に余裕ができたため、それを基にさらに売りポジションを増やしていったわけです。

普通ならほっとして手仕舞うところですが、このような大勝負を仕掛けられるのが彼の強み。そうしたところが「累計利益5億円を達成」できた要因といえるでしょう。

ただ、累計利益5億円を達成したあと、大きくへこんで2億円あたりまで減少。現在は小休止し、あらためてシステムトレードを研究中だそうです。秋山さんの一番の趣味は相場だとか。物事をとことん追求し、どうやったら競争に勝てるかを考える、そんな作業が好きなのだそうです。まさに「好きこそ物の上手なれ」ですね。

▼生物探花
http://akiyama.net-trader.jp/

チームで100億円の利益を積み上げ、17年間1人もマイナスなし

最後に、プロのトレーダーを1人紹介します。商品先物を対象としたプロップファーム(自己資金を運用する投資会社)、エイ・ティ・トレーダーズ代表、高橋良彰さんは、自らも商品先物のトレーダーとして日々トレードを繰り返して利益を出しながら、所属するトレーダーの教育や管理もしています。そのパフォーマンスは、チームで100億円の利益を積み上げてきたというからオドロキ! しかも、17年間、月間で1人もマイナスを出していないそうです。

高橋さんは、シカゴで学んだトレーディングの技術を日本に持ち込み、それをきっかけに編み出した独自の手法で長期にわたって好成績を上げています。トレード手法は、サヤ取りですが、複数のサヤ取りを組み合わせて利益をコツコツと抜いていくスタイルです。

さて、ここまで3人のスーパートレーダーを紹介してきましたが、この本の特徴は「個人投資家に役立つ情報」の提供に重点を置いていること。そのため、具体的なトレード手法よりも、トレードを継続するための工夫や、落ち込んだ状態からどうやって回復するかといった取り組み方などが丁寧に書かれています。さらに、インタビューの間にある著者の解説も大いに勉強になるでしょう。ビギナーもベテランも、ぜひ一読をおすすめします。

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