覚えおくときっと役立つ!「相場格言」

2018年11月20日

トレード版先人の教え

格言とは、「深い経験を踏まえ、簡潔に表現した戒めの言葉」(広辞苑より)のこと。簡単にいうと「先人の教え」ですね。そのトレード版が「相場格言」です。

はじめに、代表的な相場の格言を3つ紹介しましょう。

「人の行く裏に道あり、花の山」

大きな利益を得るには、大勢とは逆の行動を取るべきだ、という教えです。例えば、リーマン・ショックが起きた時、株価が大きく下落し、多くの投資家が悲観的になって保有している株を投げ売りしました。もしこのとき、大勢とは逆に株を買っていれば底値圏で仕込むことができ、大きな利益を得ることができたでしょう。このように相場は、市場参加者が総じて悲観的なときは底値圏、総じて楽観的(強気)なときは天井圏ということがよくあります。少しひねくれた、あまのじゃく的な考えがうまくいく場合も往々にしてあるのです。

「頭と尻尾はくれてやれ」

「最安値で買い、最高値で売る」のが言うまでもなく理想なのですが、そのようなことはほとんど不可能であると考えましょう。実際には、最安値を追い求めているうちに買うタイミングを逃したり、最高値を追い求めているうちに利益を取りそこねたりすることになってしまいがち。であるなら、買うときも売るときもあまり欲張らず、ほどほどで取引したほうがいいという教訓です。「売り買いは腹八分」も同じような戒めの格言です。

「もうはまだなり、まだはもうなり」

「もう、底値(または天井)だろう」と思ったときは「まだ下値(上値)があるのではないか」と考えてみる。逆に「まだ下がる(または上がる)だろう」と思ったときは「もう底(天井)ではないか」と考えてみることが大事という教え。言葉尻だけを捕らえれば、結局どっちなの?と思ってしまいますが、この格言は投資家が売買の判断を下すときに、どうしても自分に有利な材料(情報)ばかりに目を向けがちになってしまうことを戒めたもの。一度、自分の判断が間違っている可能性を検討してみる必要を説いているのです。

今紹介したものは、かなり有名なので知っている方も多くいると思います。これらの格言がいつできたかは定かではありませんが、おそらく100~200年以上も昔のこと。昔と今ではトレードの仕方も当然違いますし、それなのに今でも「役立つの?」と思いませんか。

たしかに、どんなトレード手法であれ、客観的な情報の下、常に合理的な判断に基づいて売買が行えるのなら格言なんて無用です。しかし、それがどうしてもできないのが人間で、そういった心の弱さは昔も今も変わっていません。今でもこのような格言が参考にされているのは、トレードには人間の心理が大きく影響し、それが原因で同じような過ちを繰り返しやすいからです。

例えば、「より高値で売ろうと粘っているうちに、みるみる値下がり。今度は逃した利益が惜しいので元に戻るのを待っていたら、さらに値が下がり、結局、売るに売れなくなってしまった…」といった経験はありませんか。

「早めに売っていれば」と後から言うのは簡単ですが、それを実行するのは難しい。特に過去に同じケースで上手くいった成功体験があるとさらに難しい。そのとき、「頭と尻尾はくれてやれ」、「もうはまだなり」などの格言を思い出し、いかに客観的な判断ができるかが大事なのではないでしょうか。

最初の追証で損切りしたほうがダメージは少なくて済む

次に、先物取引などで使える少し実践的な格言を紹介します。

1つめは「最初の追証のときに売れ」

追証とは、ポジションの評価損が膨らみ、口座に預けている証拠金に不足が生じて追加の証拠金が発生すること(商品先物では「不足金」という言い方をします)。この追証が発生すると、投資家はそこで損切りするか、証拠金を追加して建て玉を継続するかを選択しなければなりません。

その際、「何も考えず、最初の追証のときに損切りしたほうが結果的に大きなダメージを負わずに済む」という格言がこれです。

一般にトレードをする場合、予め「利益を確定する価格」「損切りする価格」を事前に決めておきます。こうしておけば、損失を想定の範囲内に抑えることができる一方、予想が的中したときの利益を取り損なうこともありません。

ただそうは言っても、人間誰しも「自分の判断が間違っていた」と負けを認めるのはなかなかできません。また、どこで負けと認めるかの判断も難しい。

通常、取引する前に追証が発生すると想定している人なんていないはずですから、追証を入れて建て玉を継続するというのは、想定していた以上の大きな損失を被るリスクを抱えるということです。追証が発生した原因は、ズバリ、自分の相場予想が間違っていたから。ここは潔く負けを認めて損失を想定の範囲内に抑えて損切りし、その反省を糧に次のトレードの精度を上げていくことに力を注ぐべきでしょう。

ドテンを狙うのは投資家のおごり?

もう1つは「利食いドテンは愚の骨頂」

ドテンとは、すべての建て玉を決済し、それまでとは反対の建て玉を持つこと。利食いドテンとは、利益を確定した後、すぐに反対の動きを狙ってドテンすることをいいます。利食いした後、天井(または底)でドテンを行うことができれば、非常に効率よく稼げるわけですが、そんな神業はほぼ不可能です。それなのに利食いドテンを狙うのは投資家のおごり、慢心であると警鐘しているのがこの格言です。

先物取引では、「買い」だけでなく、「売り」からも取引に入ることができるため、相場の上昇・下降両局面で売買益を狙うことができます。ですから、「利食いドテン」を狙えるわけですが、そうそううまくはいきません。

逆に、「損切りドテンは福の神」というのもあります。

例えば、買い建て玉を持っていたとき、相場が予想とは逆に動いて損切りしたような場合は、自分の相場予想が間違っていたことを素直に認め、「売り」に転じたほうが勝ちやすいという教えです。

トレードは、相場が上昇傾向にあるなら買い、下降傾向にあるなら売りから取引に入るといったように、トレンドに沿った取引のほうが勝てる確率が高くなると言われていますから、相場のトレンドに乗る損切りドテンは福の神を招きやすい(勝ちやすい)というわけです。

このように相場の格言をひも解いてみると、投資家の心理や行動が見えてきて、相場にはこうした投資家のさまざまな思惑が織り込まれているのが分かります。相場の格言を知っていれば勝てるというわけではありませんが、判断材料の1つとして参考にしてみてはどうでしょうか。

 

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