初心者が陥りやすい失敗「ナンピン」とは?

2019年04月24日

気づかないうちに経験しているかも!

ここが底だと思って買ったら、さらに下がったので追加で買った。そんな経験ありませんか?これがいわゆる「ナンピン(難平)買い」。買った後、価格が下がったらさらに買い増すことで、買いポジションの平均単価を下げる効果があります。ただし「初心者は手を出してはいけない手法」とも言われています。それはなぜでしょうか。

上のチャートは東京原油の日足チャートです。5万8,300円(kℓ)で天井をつけた後、上昇前の水準まで下がってきたので、Aさんは①の5万円で1枚(50kℓ)買いました。
しかし、予想に反して価格は下落。この時Aさんは「もう少しで上昇するはず。むしろ、前より安く買える」と、先の買値から1,000円下がった4万9,000円(②)で1枚買い増ししました。ところが、価格は下げ止まらず、さらに1,000円下がった③で1枚買い増しするも、まだ下げは続き…。「今さら、損切りはできない。せめて元を取り戻したい…」と、さらに1,000円下がった④で1枚買い増しします。

4万6,000円まで下がったところで、Aさんにはもう買い増す資金がありません。このときの評価損は、次式のように50万円にも膨らんでいます(手数料除く)。

① 差損(4万6000円-5万円)×50倍=▲20万円

② 差損(4万6000円-4万9000円)×50倍=▲15万円

③ 差損(4万6000円-4万8000円)×50倍=▲10万円

④ 差損(4万6000円-4万7000円)×50倍=▲5万円

この後も価格はチャートのように下がり続け、Aさんは結局大きな損失を被りました。まさに典型的な失敗ナンピンの例です。

ナンピンはハイリスク・ハイリターン!

ただ、今回は相場が下がり続けてしまったので、ナンピンしたことが大打撃となりましたが、それは結果論じゃないかと思われる方もいるでしょう。確かに【図2】のように、反転上昇して5万2,000円まで戻ったら、トータル70万円の利益を得ることができます(手数料・税金除く)。最初の①のポジションだけだったなら利益は10万円ですから、ナンピンしたことで利益が7倍になったことになります。それを持って“ナンピンは有効”と言えるかというと、それも結果論です。

① 差益(5万2000円-5万円)×50倍=10万円

② 差益(5万2000円-4万9000円)×50倍=15万円

③ 差益(5万2000円-4万8000円)×50倍=20万円

④ 差益(5万2000円-4万7000円)×50倍=25万円

ナンピンの是非はともかく、確かに言えることは、ナンピンは行えば行うほど、リスクも大きく、リターンも大きくなっていくということです。そして、予想がはずれて上手くいっていない時に、あえてリスクを大きくする行為は大変危険。これが「初心者はナンピンに手を出してはいけない」と言われている所以です。

ですから、ナンピンの効用をしっかり理解した上で、計画的に行うなら問題ないという意見の方もたくさんいます。例えば以下のようなケースがあげられます。

(1)突発的なニュースで一時的に大きく下げたが、急速な回復が見込まれるとき

(2)中長期投資で何回かに分けて購入(分散投資)するとき

上記の(1)のケースは、要するに、買い下がっていっても「すぐに反転して上昇する」という見込が持てるとき。ただし、前述した証拠金取引の場合は、証拠金不足に陥らないように資金管理をしっかり行うことが大切です。(2)のケースは、一度に買い付けるのではなく、複数回に分けることで買付価格の平準化を期待したもの。いわゆる「ドルコスト平均法」ですね。

 

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