相場が分かる、
初級!ローソク足

2019年06月17日

「ローソク足」のルーツは日本の米取引

 下図は東京金の日足チャート。縦棒一本が1日の値動きを表しており、その形状から「ローソク足」と呼ばれています。

このローソク足、江戸時代に大坂・堂島の米の先物取引で莫大な富を築いた本間宗久という人が考え出したものと言われています。確立されたのは明治以降のようですが、現在では商品相場だけでなく、株式・為替相場など世界中でローソク足チャートが使われています。

東京金 先限日足

ローソク足の一本一本には、一定期間の相場の動きが表現されており、その形や長さを見るだけで、相場の強弱やトレンド転換の兆しを読み取ることができます。今回は、このローソク足の仕組みとともに、相場の状態を表す「5つの代表的なパターン」と、トレンド転換を示す強いシグナル「つつみ足」を紹介しましょう。

ローソク足の描き方

ローソク足は、一定期間の「始値」「終値」「高値」「安値」の4本値からできています。下図のように、始値と終値の範囲を四角形(実体と言う)で描き、その期間の高値と安値に実体から線を引きます。実体から上に引いた線を「上ヒゲ」、下に引いた線を「下ヒゲ」と言います。

一般に、始値よりも終値のほうが高いときは実体を白抜きに、逆に低いときは実体を黒く塗り潰します。値上がりした白いほうを「陽線」、値下がりした黒いほうを「陰線」と言います。期間が1日を「日足」、1週間を「週足」、1カ月を「月足」、1時間を「1時間足」、1分を「1分足」と呼びます。

相場の状態を表す5つの代表的なパターン

さて次は、ローソクの形について説明します。

先の東京金の日足チャートを見ると、実体が長いものや短いもの、ヒゲが長いものや短いもの、実体がないものなど、さまざまな形があることが分かります。この形は相場の強弱や動向を表しており、代表的なパターンが以下の5つになります。

① 大陽線・大陰線

1つめは、実体が極端に長くヒゲが短いもの。陽線の場合を「大陽線」、陰線の場合を「大陰線」と言います。「大陽線」は実体が長いほど、大きく値上がりしているため、強い上昇力を表しています。上昇トレンドのときに出やすく、下降トレンドのときに出た場合はトレンド転換の可能性があります。

「大陰線」は逆に下落力が強いことを表しています。下降トレンドのときに出やすく、上昇トレンドのときに出た場合はトレンド転換の可能性があります。

② 小陽線・小陰線

2つめは、実体とヒゲが共に短いパターン。陽線の場合を「小陽線」、陰線の場合を「小陰線」といいます。値動きが小さい時に出るローソク足で、「コマ足」とも呼ばれます。価格が一定の範囲内で上下動を繰り返す「保ち合い」相場のときに頻出します。連続して出現すると、相場の分岐点に近づいている可能性があります。

③ 十字線

3つめは、始値と終値が同値の場合を「寄引同時線」と言い、このうち上下にヒゲが出ている線を「十字線」と言います。売りと買いが拮抗している状態を示し、トレンド転換の可能性があります。

④ 上影陽線・上影陰線

4つめは、実体に比べて上ヒゲが極端に長いケース。陽線の場合を「上影陽線」、陰線の場合を「上影陰線」と言います。これまでのトレンドの勢いが衰えている状態を示しています。上影線はその水準以上に価格が上がりにくいことを表しています。とくに上昇が続いた後、高値圏で出現した場合は下降トレンドに転換する可能性が高いでしょう。

⑤ 下影陽線・下影陰線

最後は、実体に比べて下ヒゲが極端に長いケース。陽線の場合を「下影陽線」、陰線の場合を「下影陰線」といいます。高値圏で出現すると「天井」、安値圏で出現すると「底」をつける可能性があり、その場合「買いのサイン」となります。

2本のローソク足が相場転換を示す「つつみ足」

ローソク足は、2本の組み合わせによっても相場の動きを読むことができます。組み合わせには様々なパターンがありますが、今回はトレンド転換を示す強いシグナルである「つつみ足」をご紹介します。

「つつみ足」には、陽線がその前の陰線をつつみ込むような形になる「陽線つつみ足」と、陰線がその前の陽線をつつみ込むような形になる「陰線つつみ足」があります。

「陽線つつみ足」が安値圏で出現したときは、上昇トレンドへの転換を示す強いシグナルと考えられます。つまり「買いのサイン」ですね。前のローソク足(陰線)よりも安値を付けたにもかかわらず、それ以上に上昇して引けているため、買いの勢いが強いと判断できるからです。

陽線つつみ足の例:東京パラジウム先限日足

一方、「陰線つつみ足」が高値圏で出現したときは、下降トレンドへの転換を示す強いシグナル、つまり「売りのサイン」です。前のローソク足(陽線)よりも高値を付けたにもかかわらず、それ以上に下降して引けているため、売りの勢いが強いと判断できるからです。

陰線つつみ足の例:東京灯油先限日足

以上、ローソク足の基本的な読み方を紹介しましたが、もちろん必ず読み通りに価格が動くとは限りません。テクニカル分析の精度を高めるには、いろいろな相場の局面で経験を積んだり複数の分析手法を組み合わせたりする努力が大切です。

 

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