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FRBって何?

2019年07月10日

米国の金融政策を決める最高意思決定機関

「米連邦準備理事会(FRB)が景気悪化に備え、金融緩和の新手法の本格検討に入った」(日本経済新聞朝刊2019年6月6日付)などと、新聞やニュースでもよく名前が取り上げられるFRBは、米国の金融政策を決める最高意思決定機関です。FRBは「Federal Reserve Board」の略で、一般に「連邦準備制度理事会」と訳されています。

このFRBは、原則として年8回、FOMC(Federal Open Market Committee/連邦公開市場委員会)を開き、米国の政策金利、景況判断、今後の政策方針などを決めています。FRBの使命は「雇用の最大化と物価の安定、長期金利の安定」とされ、これらを達成するために金融政策を実施します。政策金利はFF(フェデラルファンド)レートで、2019年6月14日現在、2.25~2.5%です。

米国の金融政策は世界中の経済に大きな影響を及ぼします。このため、FOMC開催後に発表される金融政策をはじめ、声明、議長会見、政策決定日の3週間後に公開される議事録は、世界中から注目されています。

2019年3月19~20日に開催されたFOMCの議事録を見ると、米国の金融政策は「中国や欧州経済の成長鈍化を理由に利上げを見送り、景気判断、インフレ、金利見通しをそれぞれ引き下げ、年内の利上げを見送る方針」だということがわかります。

12の地区連銀を統括する役割を担う

FRBは、日本の中央銀行である日本銀行のような役割を担っていますが、その名称からもわかる通り、銀行ではありません。12の連邦準備銀行(地区連銀)を統括し、金融政策を決定する権限が与えられているのがFRBです。12の地区連銀は以下の通りです。

<12行の連邦準備銀行>

(1)ボストン連銀

(2)ニューヨーク連銀

(3)フィラデルフィア連銀

(4)クリーブランド連銀

(5)リッチモンド連銀

(6)アトランタ連銀

(7)シカゴ連銀

(8)セントルイス連銀

(9)ミネアポリス連銀

(10)カンザスシティ連銀

(11)ダラス連銀

(12)サンフランシスコ連銀

金融政策の実務や紙幣発行を行っているのが、これらの地区連銀です。米国のドル紙幣にはアルファベットが印刷されていますが、これはAがボストン連銀、Bがニューヨーク連銀、Cはフィラデルフィア連銀といったように、その紙幣をどの地区連銀が印刷したものかを示しています(下画像・中央左の“L”マーク。Lはサンフランシスコ連銀)。

FRB議長は大統領が指名する

FRBは、議長1人、副議長1人を含む7人の専任理事で構成。7人は大統領が指名し、上院の承認を得て就任します。任期は14年、そのうち議長と副議長の任期は4年。任期が長いのは、政治家の思惑で理事が頻繁に入れ替わるのを防ぎ、政府からの独立性を保つためです。

FRB議長は専任理事の中から大統領が指名します。現在(2019年6月)は、トランプ大統領に任命されたジェローム・パウエル氏(第16代)が務めています。過去の顔ぶれを見ると、15代がジャネット・イエレン氏、14代はベン・S・バーナンキ氏、13代はアラン・グリーンスパン氏です。1987年のブラックマンデーのときに議長だったのがグリーンスパン氏。覚えている人もいると思います。

ちなみに大統領にはFRB議長も含め専任理事を解任できる権限も与えられています。ただしそれには「正当な理由が必要」とされ、そのハードルは極めて高いと言われています。法律で「正当な理由」とは何か、具体的に定義はされていないのですが、“政策の不一致”程度の理由では解任することはできないようです。

さて、FOMCでは、FRBの専任理事7人と、ニューヨーク連銀総裁、ニューヨーク以外の地区連銀総裁4人(輪番制)の合計12人が議決権を持ち、多数決で政策を決定しています。

2019年の年内のFOMC開催スケジュールは、7月30~31日、9月17~18日、10月29~30日、12月10~11日となっています。

金融市場では、米中貿易摩擦の激化によって米国の景気後退リスクが高まっていることから、「FRBが年内にも利下げに踏み切るのではないか」との見方も。FOMCへの注目度は今後ますます高まるでしょう。

 

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