金の取引量って
どれくらい?

2019年12月17日

止まらない金市場への資金流入

世界的な景気減速懸念や米中貿易摩擦、米国の利下げ、中東の地政学リスクなどを背景に金市場への資金流入が続いています。とくに2019年6月以降は、現物・先物価格ともに大きく上昇し、まさに金市場は活況を呈している模様。そこで今回は金の取引量はどのくらい増えているのか、そのボリュームを見てみましょう。

金の地上在庫(これまでに発掘された金の総量)は2018年末現在、19万3,900トン。1g=5,000円で計算すると、時価総額は969.5兆円になります。つまり、現在の現物の市場規模はおよそ1,000兆円になります。

NY金の取組高が過去最高を更新!

まずは、世界の金価格の指標とされるNY金市場(ニューヨーク金先物市場)。その取組高は、2019年11月19日に2,230トン(時価総額10兆円強)まで膨らみ、過去最高を記録しています。

取組高とは、反対売買されずに残っている売買契約の数量のことで、「未決済残高」または「建玉残」ともいいます。取組高は市場の規模や人気を表す指標とされ、取組高が増えたら資金流入、減ったら資金流出したということになります。

続いて、ヘッジファンドなどの「ファンドの先物ネット買いポジション」も、下のチャートのように過去最高に迫っています。過去最高は、英国が国民投票でEU離脱(ブレグジット)を決めた直後の2016年7月5日の983トンです。

金ETFの現物保有量も過去最高に!

一方、金ETF(金に連動する上場投資信託)の現物保有量も、金の国際調査機関WGC(ワールド・ゴールド・カウンシル)によると2019年10月末残高が2,900トン(時価総額1,409億ドル、15.2兆円)と、過去最高となっています。

残高が大きく増えた要因の一つには、ユーロ建ておよびポンド建ての金価格が史上最高値を更新する中、金投資への注目が集まり、欧州で上場されている金ETFに資金が流入したことが挙げられます。

東京金の取組高は約90トン超

では、東京商品取引所(TOCOM)の東京金(先物取引)の取組高はどうなっているのでしょうか。

東京金の取組高は2019年11月19日現在、約9万枚。1枚1kgなので、総量は約90トンです。1g=5000円で計算すると、時価総額は4500億円。前述したNY市場に比べると、20分の1以下ですが、今後、金投資が注目されれば、まだまだ伸びる可能性があるといえるでしょう。

新興国中銀の金買いも継続中

さらに、新興国の中央銀行が準備資産として金現物を活発に購入しています。準備資産とは、中央銀行が国際収支の赤字を決済したり為替市場に介入したりするために用意している資産のこと。中国やロシアなど、米国と対立を深める新興国が米ドルの代替資産として金を購入し、米ドルの割合が高い準備資産の分散を図っています。

2019年(10月発表分まで)に最も金を購入しているのはロシアで164.2トン(総保有量2230.4トン)、続いてポーランド99.55トン(同228.2トン/7月現在)、中国99.8トン(同1942.4トン)、トルコ93.2トン(同362.5トン)となっています。

このペースで新興国による金購入が続くと、中央銀行の2019年の年間購入量は1971年のニクソンショック以降で最高だった2018年の656.3トンを超え、700トン台に達する可能性が高いでしょう。

こうしてみると、現物・先物市場とも、浮き沈みを繰り返しながらも、近年まれに見るハイペースで資金流入が続いている金。今後の動きが気になるところです。

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