極める!スイングトレード
 

2020年04月1日

まずは取引する商品と取引期間を決めよう

スイングトレードとは、一般に「建玉から決済まで数日から1カ月程度の取引」のことをいいます。小さな差益を狙って短時間で売買を繰り返すスキャルピングや一日のうちに決済するデイトレード(日計り)に比べ、相場のトレンドに乗って大きな差益を狙うのが特徴です。

今回はスイングトレードのセオリー的なものをご紹介します。これを基にご自身でアレンジすると良いでしょう。まずは取引の準備として、以下の点を決めましょう。

(1)取引する商品を決める

個人投資家がよく取引しているのは「金」「白金」「原油」「ゴム」など。貴金属は、石油関連商品に比べて値動きが小さい傾向があるため、一般に初心者向けといわれています。

(2)取引要綱を把握する

商品によって取引単位などが異なるので、取引する商品の取引要綱を覚えておきましょう。例えば、「東京原油」の取引要綱は次の通りです。

◯取引単位:1枚=50kl

◯呼値(価格表示の単位):1kl

◯呼値の単位(値動きの最小単位):10円

◯倍率(取引単位が呼値の何倍かを示す数値):50倍

◯必要証拠金(取引を始めるのに最低限必要な1枚あたりの証拠金):17万3,000円(2020年3月9日現在、第一商品)

原油は50kl(1枚)単位で取引し、価格は「1klいくらか」で表示されるということですね。2020年3月6日の原油価格は1klあたり3万2,960円(2020年8月限終値)でしたので、これを基にレバレッジ(取引総額が必要証拠金の何倍かを示す数値)を計算すると次式のように約9.5倍となります。

取引総額1648,000円(3万2,960円×50倍)÷必要証拠金17万3,000円=約9.5倍

(3)取引期間を決める

取引期間を決めると、後述するように過去の相場からおおよそのリスク・リターンがわかります。一般に取引期間が長くなるほど予想される変動幅が大きくなるため、狙えるリターンが大きくなる反面、リスクも大きくなります。

想定する取引期間を基に取引ルールを決める

(4)取引ルールを決める

想定外のリスクを極力避けるために、過去の値動きを参考に取引ルール(狙う差益と損切りの幅)を決めます。例として、「原油」で「1週間の取引」を想定し、取引ルールを決めてみます。

2020年3月9日の時点で、原油の直近12週の週間変動率は平均6.54%でした(※1)。当時の価格3万2,960円で平均変動幅を計算すると約2,156円に。つまり、1週間で2,100円くらい動くというわけです。もちろんこれを上回る値動きになることも十分あり得ますから、この範囲でリスクが限定されるわけではありません。あくまでも2,100円は目安です。

※1 参考:原油の変動率

https://www.dai-ichi.co.jp/market/range.asp?kbshohin=jcx&cdshohin=0472

この平均変動幅を参考に取引ルールを決めます。一般的なのは、「狙う差益2,000円、損切り幅1,000円」といったように、差益よりも損切りの幅を小さくする方法。「差益1,000円、損切り幅2,000円」「差益500円、損切り幅3,000円」など、それぞれの値幅を変えることによって勝率が変わってきます。経験を積み重ねる中で、自分のトレードに合った取引ルールを作っていきましょう。

また、実際に取引するときは、テクニカル分析を参考に取引ルールを微調整するのがおすすめ。例えば、「上値抵抗線が2,200円上にあるなら、狙う差益はその手前の2,150円にする」「下値支持線が1,100円下にあるなら、損切り幅はそれを割り込んだ1,150円にする」といったように相場に合わせて決めれば取引の精度を高めることができます。

(5)資金を用意する

「取引を始めるためにいくら必要なの?」という質問がよくありますが、スイングトレードの場合、想定する取引ルールで10回以上勝負できる資金を用意しましょう。

例えば、原油で1枚、取引ルール「狙う差益2,000円、損切り幅1,000円」、取引回数10回、1枚あたりの必要証拠金17万3,000円を想定するなら、最低限必要な資金は次のようになります。

必要証拠金17万3,000円+損切り幅1,000円の
1枚あたりの損失額5万円×10回=67万3,000円。

余裕を持って取引できるよう、80万~100万円程度を用意しておきたいですね。また、必要証拠金は相場変動に応じて随時見直されるため、相場が大きく動いたときには証拠金に余裕があるかどうかを必ずチェックしましょう。

トレンドを把握し、順張りで取引する

次に、実際に取引するときのポイントを説明します。

(1)相場感覚を身につける

日頃から、ニュースや市況、チャートをチェックし、相場感覚を養っておくことが大切です。原油を取引するなら、原油関連ニュース・市況、原油チャートはもちろん、日経平均株価やNYダウ、米ドル/円相場なども併せてウォッチしましょう。

(2)トレンドを把握し、「買い」「売り」どちらから取引に入るかを決める

チャートを使って現在のトレンドを把握し、「買い」から入るか「売り」から入るかを決めます。上昇トレンドなら「買い」、下降トレンドなら「売り」から。これを「順張り」といいます。

トレンドを判断するときは、月足、週足、日足の順に見ていきます。なぜかというと、日足や時間足が上昇トレンドを描いていても、一時的な上昇かもしれないからです。もし3つとも右肩上がりなら、より強い上昇トレンドといえるでしょう。

▼参考:金投資を学ぶ:金チャートの見方(トレンド分析)

https://column.dai-ichi.co.jp/066

(3)ポジションを持つ

相場は1日のうちでも上下動を繰り返しているので、時間足チャートなどでタイミングを計ります。注文には大きく分けると、成行注文と指値注文があります。

「利益はできる限り伸ばす」のが勝利のコツ

(4)ポジションを決済する

価格予想が的中しても、外れても、取引ルールに従って決済するのが基本です。ただし、利益が出ていて、トレンドが強いと判断される場合は、「できる限りその利幅を伸ばす」のがスイングトレード成功の一手と言われています。

原油の取引例で見てみましょう(図1参照)。取引ルールが「差益2,000円、損切り幅1,000円」で、3万8,000円で売りポジションを持ったとします。この場合、翌日には目標利益を達成するのですが、ここで下降トレンドが強いと判断し、次に陽線が出るまで我慢したとします。仮に陽線が出た翌営業日の寄付で決済したとすると、その場合の差益は4,140円、当初の目標利益の2倍以上まで伸ばすことができました(手数料、税金は含まない)。

強いトレンドを捉えられる「ボリンジャーバンド」

と、ここまで来て皆さんお分かりでしょうが、上の例はあくまで結果論。常に上手くいくわけではなく、裏目に出ることも当然あります。結局、トレンドが強いかどうか(取引を継続するかどうか)をどのように判断し、精度を上げるかが問題となります。今回はその参考になるテクニカル指標として「ボリンジャーバンド」を紹介します。

ボリンジャーバンドは、平均線を中心に全体の約68%の価格が入るラインを「±1σ」、約95%入るラインを「±2σ」といい、全部で5本のラインで構成されています。図2のようにボリンジャーバンドは、レンジ相場の「スクイーズ(収束)」と、レンジ相場をブレイクする「エクスパンション(拡張)」を繰り返します。このエクスパンションが発生したときに、「±2σ」のラインに沿って価格が推移することがあり、この状態を「バンドウォーク」といいます。

この「バンドウォーク」が強いトレンドのシグナル。エクスパンションの開き始めが建玉のサイン、価格が「±2σ」から乖離したら決済のサインと言われています。

もちろん、テクニカル分析は常に有効なわけではありませんので、いろいろな局面で経験を積みながら、精度を高めていく必要があります。

 

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